ウクライナのインフルエンザ流行

ウクライナでインフルエンザの感染が急拡大し、混乱が起きています。大統領選挙が来年 1月に迫っていることも混乱に拍車をかけているようです。現大統領の再選は見込み薄で、親欧米派の現首相と親ロシア派の前首相が有力候補と目されていますが、今のところ後者が優勢だと伝えられています：

• 新型インフル急拡大　ウクライナ　死者８０人　対策、政争の具に
• Slovakia closes checkpoints on border with Ukraine over swine flu （豚インフルエンザの流行をうけてスロバキアがウクライナとの国境を閉鎖）
• Update: more death, illness （死者と感染者 さらに増加 ― ウクライナの主要英字紙『キエフ･ポスト』）
• ウクライナ大統領選：現・前首相、一騎打ち　対ロシア関係改善掲げ－－来年１月

感染の急拡大と死者の急増のため、新型インフルエンザに紛れて肺ペストが流行しているのではないか、との噂も流れています。WHO（世界保健機関）も調査団を派遣しています：

• インフル？死者６７人に＝ＷＨＯが調査団派遣－ウクライナ

WHO は新型インフルエンザのウィルスを確認したようです：

• 新型インフルで７０人死亡＝ウクライナで感染拡大－ＷＨＯ

こういう状況では、人びとの不安につけ込んで怪しい情報を流すサイトが増えます。真に受けないようにしたいものです。以下はそのような例です：

• Ukraine declares martial law following pneumonic plague outbreak （ウクライナが肺ペストの感染爆発をうけて戒厳令を布告）
• WHO Continues To Deceive: Assumes That Ukraine Plague Is H1N1 Swine Flu （欺瞞を続ける WHO： ウクライナの疫病は H1N1 型豚インフルエンザと決め込む）
  
• Airplanes sprayed mysterious substance over Ukraine days before pneumonic plague outbreak （肺ペストの感染爆発の数日前に航空機が正体不明の薬剤をウクライナ上空に散布）

以下のような情報もあります：

• Pneumonic Plague Drill Held in Illinois （イリノイ州で肺ペストを想定した訓練を実施へ）
• Pneumonic Plague Now in China （中国で肺ペスト患者 ― 2人死亡、当局は半径 17マイルの地域を封鎖、11月 5日付記事）
• China seals off town amid plague outbreak （伝染病の発生で中国当局が町を封鎖 ― これは今年 8月の記事です。肺ペストで 3人の死者が出たとの報道です。）