2009年11月16日月曜日

スーパー・インフルエンザ

11月 8日付「ウクライナのインフルエンザ流行」の続報です。ウクライナでは、その後も感染者や死者の増加が続いています。ユーシェンコ大統領は、軍の移動病院を各地に展開するように命じたとのことです。今のところ、WHO(世界保健機関)は、H1N1 型のインフルエンザが原因との見方を変えていないようです。

人びとの不安と情報不足があるところでは常にそうですが、巷ではさまざまな噂が流れています。“super flu”(スーパー・インフルエンザ)という言葉も使われています:
上記記事の一部を以下に意訳します:
このウィルスは、世界中で流行している H1N1 株が突然変異によって非常に毒性が強まったものか、あるいは、ウクライナで現在蔓延している 3つの異なるインフルエンザ・ウィルスの株が混ざり合ったもののように見える。ある観察者は、この新しい「スーパー・インフルエンザ」は、インフルエンザというよりは「ウィルス性出血性肺炎」と名付けた方が良いのではないか、と考えている(ウィルス性出血性肺炎では、肺の組織が破壊され、肺の中で多量の出血がおき、患者は自分の血液によって呼吸が阻害され「溺れ」死ぬ)。しかし、このような見方は、われわれが関知しているいかなる公式の情報源によっても確認されていない。

ユーシェンコ大統領は、「わが国は 2種類の季節性インフルエンザと H1N1 型インフルエンザに同時に襲われている」と発表し、さらに、これら 3つのウィルスが混ざり合って、致死率の高いウクライナ・スーパー・インフルエンザとなった可能性があるとほのめかした。

(イギリスの)『デイリー・メール』紙が伝えるところによると、同大統領は次のように述べたとのことである。「他の国々で流行っている類似の伝染病とちがって、ウクライナでは 3つの深刻なウィルス感染が同時に広がっている。2種類の季節性インフルエンザと、カリフォルニア型インフルエンザである。ウィルス学者たちは、混合感染によってさらに攻撃的な新種のウィルスが突然変異の結果として生まれる恐れがある、と判断している。」
陰謀説大好きな人たちに「餌」を与えることになるといけませんので、今回はこの辺で留めておきます。