2009年6月15日月曜日

地震の際の避難行動を見直し

「机の下に隠れる」「あわてて外に飛び出さない」という地震の時の心得が見直されることになりそうです:
今さら、これまでの避難指針は「昔からの伝承や、過去の経験から引き出した心得などをまとめたもので、有効性を厳密に確認したものではない」とサラリと言われるとは …… 。そのような前提条件があったのなら、明確に国民に伝えておくべきであったと思います。これまでの指針に従ったために、かえって圧死したり焼け死んだりした方もおられたのではないでしょうか。

以前は「グラッときたら、何はともあれまず火の始末」といわれたものです。しかし最近は、机の下に隠れるなどの身を守る行動の方が優先度が高いと言われます。揺れている最中の火の始末は火傷の危険が高い、また、消火は揺れがおさまってからでも間に合うというのが理由のようです。これも再び見直されることになるのかも知れません。

大きな被害地震があるたびに欧米では電子メールなどで、“triangles of life”という避難行動の指針が流布します。机の下などに身を隠すのはかえって圧死のリスクが高まるとして、室内にある“triangles of life”への避難を推奨するものですが、各国の防災当局は否定に躍起になっています。ことによると、この避難方法も再評価されることになるのかも知れません。

以下は、“triangles of life” を推奨するサイトと、否定するサイトです: