2010年3月15日月曜日

インド洋中央部で地震

インド洋中央部で M6.0 と M5.3 の地震が相次いで発生しました。2つの地震の震源は 1800km ほど離れていますが、発生時刻は日本時間で 3月 15日午前 5時 33分と同 6時 17分で近接しています。インド洋中央部でこの規模の地震が短い時間間隔で連続するのは、比較的珍しいことだと思います。

M6.0 の地震の震源(地図グーグル・マップ)は、スリランカの南南東 1155km で深さは 10km(非常に浅い)、スリランカ南方に広がる中央インド洋海盆とさらにその南にある中部インド洋海盆の境界付近です。海底地形図を見ると海嶺や海溝などのプレート境界がなく、何の変哲もない場所ですが、この付近一帯は、昨年 4月 22日付の「新しいプレート誕生」で紹介したように、2004年のスマトラ沖大地震の影響で新しいプレートやプレート境界ができつつあるのではないかと一部の研究者が考えている海域です:

M5.3 の地震の震源(地図グーグル・マップ)は、スリランカの南西 2025km、ディエゴ・ガルシア島などを含むチャゴス諸島の西 490km で、深さはやはり 10km(非常に浅い)、アラビア半島の方から南東に延びるカールスバーグ海嶺とインド洋中央部を北上する中央インド洋海嶺の接続部分付近です。震源の位置は海嶺軸と一致しています。


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