中国南部でアジアゾウの群れが生息地の北限を越えるような謎の北進を続けていることは、すでにテレビなどでも報道されていますので、ご存じの方が多いと思います。
『朝日新聞』の記事によると、「シーサンパンナ・タイ族自治州(地図)のミャンマー国境近くの自然保護区にいた
15頭ほどの群れが 2020年春、突然北進を始めた。同年末には約
400キロ離れた墨江ハニ族自治県に入り、北回帰線を越えた。同県に入るのは中国でゾウの生態観測が始まってから初めてで、現代の生息地域の北限を越えた可能性がある」とのこと。
このゾウの北進について「ひょっとしたら大地震の前兆かも」と思った方も多いのではないでしょうか。以下は『東京スポーツ』の記事です。あくまでも『東京スポーツ』の記事ですので、そのつもりでお読みください:
北進の理由について、中国の専門家は「環境の変化で保護区の餌が少なくなり、引っ越し先を探しているのではないか」、「群れのリーダーが経験不足で道に迷ったのかもしれない」とみているようです。
2004年12月のスマトラ島沖地震(M9.1)にともなうインド洋大津波の際、スリランカなどではゾウが事前に海岸から離れた場所に避難していたと伝えられました。ゾウには足の裏などを通して地面の微細な低周波震動を感じ取る能力があるともいわれています。
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