3月4日深夜から 5日未明にかけて、ニュージーランド北島沖とさらに北方のケルマディック海溝付近で大きな地震が相次いで発生しました(時刻は日本時間、データは USGS による):
いずれの地震も発震機構は逆断層タイプです。また、2番目と3番目の地震は震源位置や発生時刻が接近しているので、2番目の地震によって3番目の地震が誘発されたとみられています。
3つの地震とも、日本全国で揺れが観測されています。以下は防災科学技術研究所の「高感度版 100トレース連続波形画像」です。3月4日の22時台、5日の02時台と04時台に、太く黒い帯が北から南まで現れています(各波形画像はクリックで拡大します):
3つの地震とも、地震発生時刻から 12〜13分後に揺れが記録されています。震源から日本までの距離はおおよそ 8500〜8600km です。地震波が秒速 11〜12km 程度の速さで伝わって来たことがわかります。