2016年9月10日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-115)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が9月10日15:30付で更新情報を出しています:

更新情報のまとめです ――
  • 前回(9月9日17:00付)の推定

    • 9月12日+3日あるいは9月26日±3日などの可能性があるが、実際の前兆終息を確認した上で計算予定。

  • 現状

    • 八ヶ岳CH20とCH21の前兆が継続。他に顕著な前兆は出ていない。8月30日と9月4日の極大以降、前兆は減衰傾向にある。
    • CH20: 長期間、特異状態が継続していたが、9月8日未明と午後に計14時間ほど正常基線となり静穏化、9月9日に約5時間静穏化、9月10日に約4時間静穏化。その後、再び特異状態に。
    • CH21: 異常に細い基線幅から正常基線幅に復帰、電圧値も正常値に近づいて変動が小さくなってきた。
    • 高知観測点については、8月21日午後から8月25日朝まで欠測。電源およびADコンバーターの障害。

  • 考察

    • 8月30日と9月4日に極大と認識。両極大とも高知観測点のK1観測装置と八ヶ岳のCH20観測装置がピークを形成。高知K10は両極大の前後に特異状態が出現。八ヶ岳CH21は9月2日から特異状態が大きくなり、同日昼に完全糸状状態を記録。
    • 以上の状況から8月30日と9月4日の極大には2つの可能性あり: (1)ツインピークス型(前兆期間が長い場合に時折現れる)、(2)主極大・副極大型(陸域の地震でよく出現する)
    • ツインピークス型の場合、両極大の中心が本来の極大=9月2.5日。高知K1とK10に特異状態が現れ始めた8月25.5日を初現、9月2.5日を極大として経験則 [初現~地震発生]:[極大~地震発生]=20:13 を適用すると → 9月17.4日(±2日)
    • 主極大・副極大型の場合、8月30日(30.5日)を主極大、9月4日(4.5日)を副極大とすると、[主極大~副極大]=5日。経験則 [主極大~地震発生]:[主極大~副極大]=3.7:1 を適用すると → 9月18日(±3日)
    • 高知観測点は欠測期間があったため、8月25.5日初現とする認識が正しくない可能性もあるが、どちらの型でもほぼ同じ推定時期となっている。
    • 9月2.5日極大の場合、前兆終息時期と地震発生日の関係は以下のとおり:
    • 前兆終息時期 推定発生日
      9月12日夜 9月16日
      9月13日午後 9月17日
      9月14日朝 9月18日
      9月15日未明 9月19日
      9月15日夜 9月20日

推定時期 前兆終息を確認して推定
9月17日±2日の可能性(9月17日または9月18日の可能性が高い、9月16日までに前兆が終息しない場合は再考)
推定時刻 午前9時±1時間(または午後6時±3時間)
推定震央領域 更新情報の地図参照
推定規模 M7.8 ± 0.5 陸域の浅い地震


串田氏の地震予測についてお知りになりたい方は、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:


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