八ヶ岳南麓天文台の串田氏が9月9日17:00付で更新情報を出しています ―― 前兆(CH20とCH21)は終息の兆候をみせながらも継続、9月11日以前の地震発生は否定:
- 「長期前兆No.1778」 続報 No.162 (PDF形式)
更新情報のまとめです ――
- 前回(9月6日12:30付)の推定
- 9月9日±1日 または 9月23日±3日
- 9月9日時点で前兆継続の場合は9月中旬以降の可能性が高い。
- 現状
- 八ヶ岳CH20とCH21のみ前兆が継続。秋田観測点、高知観測点を含めて他に明確な前兆は出ていない。8月30日と9月4日の極大以降、前兆は減衰傾向にある。
- CH20: 長期間、特異状態が継続していたが、9月8日未明と午後に計14時間ほど正常基線となり静穏化、その後、再び特異状態に。
- CH21: 異常に細い基線幅から正常基線幅に復帰、電圧値も正常値に近づいて変動が小さくなってきた。
- 最終極大9月4日に対して9月9日夕刻までに前兆終息が観測されないことから、9月11日以前の対応地震発生は否定。
- 高知観測点については、8月21日午後から8月25日朝まで欠測。電源およびADコンバーターの障害。
- 考察
- 八ヶ岳CH20とCH21が終息した場合に想定される対応地震発生日を計算(高知観測点の欠測期間中に新たな前兆などが出現していないと仮定):
前兆終息時期 | 推定発生日 |
9月10日朝 | 9月12日 |
9月11日未明 | 9月13日 |
9月11日夜 | 9月14日 |
9月12日午後 | 9月15日 |
9月13日朝 | 9月16日 |
9月14日未明 | 9月17日 |
9月14日夜 | 9月18日 |
9月15日午後 | 9月19日 |
9月16日朝 | 9月20日 |
9月17日未明 | 9月21日 |
9月17日夜 | 9月22日 |
9月18日昼 | 9月23日 |
9月19日朝 | 9月24日 |
9月20日未明 | 9月25日 |
9月20日夜 | 9月26日 |
9月21日昼 | 9月27日 |
9月22日朝 | 9月28日 |
9月23日未明 | 9月29日 |
推定時期 | 前兆終息を確認して推定 (9月12日+3日あるいは9月26日±3日などの可能性があるが、実際の前兆終息を確認した上で計算予定) |
推定時刻 | 午前9時±1時間(または午後6時±3時間) |
推定震央領域 | 更新情報の地図参照 |
推定規模 | M7.8 ± 0.5 陸域の浅い地震 |
今回の更新情報には、串田氏が高知観測点の復旧のために2度にわたって同観測点に出張したことが記されています。串田氏の出張がどのようなものか、同氏の著書『地震予報』(PHP新書 833)から引用します:
夜まで天文台(注:山梨県北杜市)で観測解析を行い、夜8時頃からエンジン草刈り機や、設定周波数調整用の発振器、工具、代替え用パソコンや受信機などの機材を車に積み込んで、高知に向け出発。片道800kmの旅。
高知観測点には明け方に到着。約9時間ほどかかる。さっそく受信機やパソコンの状態を調整し、明るくなってからアンテナのメンテナンス。そして、草刈りをはじめる。
昼前になんとか、ふらふらになりながらも草刈りを終え、正常にデータが記録されていることを確認すると、再び車に荷物を積み込んで、高知を出発。一路八ヶ岳へ。
再び800kmの道のりを運転する。途中、名神あたりで渋滞にあう。すっかり暗くなった頃に八ヶ岳に到着。
日帰りとはいっても22~23時間の行程で、出発前は寝ていないので、結局この時点までで、30時間以上起きていることになる。しかも往復1600kmの運転と作業をしている。
もちろん独りで全行程を運転しているので、眠くなったらパーキングに車を停めて、10分とか20分の仮眠をとるようにはしている。
(中略)
天文台まで戻ってきて、ここで休めたらと思うが、疲れた身体に鞭打って、珈琲を1杯飲み、気力をふるい起こして、昨夜から見ていなかった八ヶ岳のデータだけはひととおり目を通す。
串田氏の地震予測についてお知りになりたい方は、同氏の著書(『地震予報』、PHP新書 833)か以下の資料をご覧ください:
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