「 4/18 長野北部 M5.1 ← No.1778 推定領域内発生地震 」
3月20日に始まった Stage-34 の顕著特異変動(CH26 観測装置)には、5つの小ピークが現れている(図1)。通常基線から顕著特異変動となる時点を各初現とし、各小ピークを極大として経験則 [初現〜地震発生]:[極大〜地震発生]= 20:13 を適用すると、各々、次の小ピークの出現時期が算出されるという関係が認められる(更新情報右上の表参照)。
5番目の小ピークから算出された次の小ピークの初現は 4月18日±2日だが、小ピークは出現しなかった。4月18日には No.1778 前兆群の推定領域内で長野北部地震 M5.1 が発生した。断定はできないが、5番目の小ピークが示した日に次の小ピークが現れず、中規模地震発生となった可能性が示唆される。No.1778 前兆群と今回の長野県北部の地震が無関係ではない可能性がある。
5番目の小ピーク以降は PBF 特異が継続。時折り顕著特異変動が短時間弱く現れている(図3)。4月22日~25日に現在継続中の PBF 特異が静穏化するか注目。
「30年の観測で初めて体験する長期継続変動のため推定が間違っている可能性も否定困難」
[注]特異変動については『
FM(VHF帯域)電波電離層モニター観測による「地震・火山の予報」解説資料
』(PDF形式)の 9ページを参照してください。
推定日 | 4月29日(4月28日~5月2日)が現状では考えやすい。今後の観測で修正予定。 |
推定時間帯 |
09時 ±2時間 または 18時 ±3時間
前者の可能性が若干高い
|
推定震央領域
|
「
続報 No.414
」所載の図4参照
太線領域内=大枠推定領域
斜線領域=可能性が考えやすい推定領域 震央が火山近傍領域である可能性が高い 弧線A~B以南の可能性は極めて低い
直近で噴火の可能性が考えられる前兆変動はないので、現状では震央近傍火山の噴火の可能性は考えにくい。今後出現した場合は続報予定。
|
推定規模 |
主震:M8.0 ± 0.3
複合の場合:M7.3±0.3 + M7.1±0.3 など
余震を含まない大型地震の断層長が合計で約110〜150km 程度となるような複合地震活動の可能性
群発的な活動の可能性もあり |
推定地震種 |
震源が浅い陸域地殻内地震
|
このブログ記事のタイトルが「近畿圏・・・」となっているのは、当初の推定震央領域が近畿圏とされていたためです。その後、推定領域は徐々に東にずれ、現在は長野県や群馬県を中心とした地域とされています。推定領域が変化するにしたがってタイトルを変えると、過去の記事の検索が不便になると考え、当初のタイトルのままとしています。
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