10月5日付「東北地方太平洋沖地震の数時間前に内陸の地殻が 1cm ずれていた」の続報です。
もう少し詳しい記事を『京都新聞』が載せていますので紹介します:
「東日本大震災と同じ海溝型地震で、今年 8月に宮崎県で震度6弱を観測し南海トラフ巨大地震との関連が懸念された地震をはじめ、内陸型だった 16年の熊本地震の前震でも同様の事象を確認した」、(梅野健教授は)「今後は空(震源域上空の電離圏で電子密度の乱れ)と陸の観測データを併用して巨大地震の発生 1~2時間前の短期的予知のシステム構築を目指す」
記事では、梅野教授の所属は京都大学情報学研究科と書かれていますが、今年 4月からは東京大学地震研究所客員教授も兼ねているようです。
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