2016年10月1日土曜日

日向灘の地震と九州内陸の地震


以下は、地震予知連絡会(第210回・第211回)に提出された資料を取りまとめた会報(96巻)に掲載されている報告です。第2図に注目です。「日向灘で発生した地震の前後0.5年間の九州内陸で発生する地震の回数が飛び抜けて多い」、つまり日向灘で地震が発生すれば半年以内に九州内陸で、逆に九州内陸で地震が発生すれば半年以内に日向灘で地震が発生する可能性が高い、ということです:

「日向灘の地震が九州内陸の地震をトリガーしている」、「九州内陸で発生する地震が日向灘の地震に先行する傾向が大きい」ということはかねてから言われているようです。九州内陸では4月に熊本地震という大きな地震が発生したばかりです。0.5年以内(10月中旬ごろまで)に日向灘でプレート境界型の大きな地震(M6~7)が発生するのかも知れません。

以下は、日向灘で発生した被害地震のリストです。いちばん最近の被害地震(1996年12月)からまもなく20年になります。上掲の報告には「日向灘で発生するプレート境界の地震については地震本部が長期評価を行っており、平均発生間隔は、M7.6 前後の地震については約200年、M7.1前後の地震については 20-27年とされている」とあります: