海に棲む threespine stickleback というトゲウオの仲間の魚が、1964年に発生したアラスカ地震(Mw9.2)で急激に隆起した陸地にできた複数の淡水の池に取り残された後、わずか数十年で遺伝子レベルではもちろんのこと、その外観上の形質(目、体形、色、骨のサイズなど)まで大きく変貌していたことが明らかになりました:
- UO-led study shows fish evolved rapidly after 1964 Alaska quake (写真と動画あり)
- Earthquake Forced Rapid Evolution in Fish (写真あり)
同じ研究者による2010年の論文では、氷河の後退が生じていた1万3000年前にも stickleback の仲間が淡水環境に適応するために遺伝子レベルの進化を遂げていたことが明らかにされています。
関連記事
- 万有引力の進化論的解釈 (09年2月9日)
- 古代文明とプレート境界 (09年2月18日)
- 生命進化とプレートテクトニクス (09年2月23日)
- 20億年前の原子炉 (10年9月15日)
- 「生命は地震から生まれた」仮説 (12年5月10日)