3月12日に開かれた火山噴火予知連絡会で使われた資料「その5-3(箱根山~伊豆東部火山群)」(PDF形式、15MB)の末尾に、「伊豆片瀬」と題した1ページが添えられています。2012年12月26日に、「片瀬海岸に乳白色及び薄緑色の変色水を視認した」として海上保安庁が同日に上空から撮影した写真2葉が掲載されています(周辺地図)。
これは、一般の方からの通報によって調査がおこなわれたのだと思われます。下記のページに、2012年11月15日付で海上保安庁への問い合わせと、回答が載っています。「当該海域における変色水については海上保安庁ではこれまで認識しておりませんでしたが、 (中略) 衛星写真を調べてみると2011年1月31日の写真に白っぽい変色水が写っているのが確認できましたので、少なくともここ2年間くらいは定常的に存在しているようです」:
変色水域は少なくとも2年程度まえから存在しており、新たに出現したわけではないようです。
上記のページには、地元の熱川(東伊豆町奈良本)在住の人が、変色水域は火山活動ではなく海岸や海底からの堆積物の巻き上げや川からの流入によるものだ、と必死に主張しているログが残っています。東伊豆町奈良本は温泉旅館が多いところなので観光業界の人かと思いましたが、不動産業の方でした。
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