3月1日付「阿蘇山で孤立型微動が増加 (続報)」の続報です。
気象庁が3月8日に発表した「平成25年 No.10 週間火山概況(3月1日~3月7日)」によると、阿蘇山(地図)で発生している孤立型微動(注)が激減しました。先週の「概況」では「1日当たり300回以上」となっていましたが、「3月4日以降は1日あたり2~6回に減少」したとのことです(グラフ):
中岳第一火口では、2月11日以降から孤立型微動が1日あたり200回以上と多い状態が継続していましたが、3月4日以降は1日あたり2~6回に減少しました。
4日、5日、6日に実施した現地調査では、二酸化硫黄の放出量は1日あたり400トン(前回2月21日300トン)と少ない状況でした。また、湯だまり量は9割、温度は56~58℃(前回2月27日、湯だまり量9割、温度54℃)と湯だまりの状況に特段の変化はありませんでした。
(注) 孤立型微動 ―― 阿蘇山特有の微動で、周期0.5~1.0秒、継続時間10秒程度で振幅が5μm/s以上のもの。火口直下の浅いところの熱水の活動と関連しているとされ、火山活動が活発化していくとその回数が増加することがある。
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