2004年1月に火星のメリディアニ平原に着陸し、現在も探査活動を続けている火星探査車〝オポチュニティ〟が奇妙な球状の鉱物を発見しました:
画像は、オポチュニティが顕微撮像装置(Microscopic Imager)を使って9月6日に撮影したもので、写っている範囲の差しわたしは約6cmです。オポチュニティは、着陸直後にも多数の球粒状の鉱物(「ブルーベリー」と呼ばれています、写真)を発見していますが、今回発見されたものはそれとは明らかに産状が異なっています。一部の球体は割れて内部の構造が見える状態になっています。
どのようなプロセスでこの様な形状の鉱物が形成されたのでしょうか。さらに詳しい調査がおこなわれることになっているので、期待したいと思います。これが何らかの生物の化石だったら非常におもしろいのですが。
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