以下は “ASTRO BOB” のブログ記事ですが、木星の写真 3葉と動画 1本が掲載されています:
上から 1番目の写真は、木星の縞模様の名前を説明しています。
2番目は動画で、木星の雲の動きを捉えています。南赤道縞を擦るようにして大赤斑が移動していく様子に注目してください。
3番目の写真は、昨年 6月(左側)と今年 5月(右側)に撮影された写真を比較のために並べています。昨年の写真でははっきり見えていた南赤道縞が、今年の写真では消えてしまっています。
なお、今年(右側)の写真で大赤斑が写っていないのは、木星の自転のために地球から見て木星の裏側に回ってしまったためです。南赤道縞と一緒に大赤斑も消えてしまったわけではありません。
4番目の写真には、淡化した南赤道縞と大赤斑が写っています。
南赤道縞の淡化・消失は 3~15年程度の間隔でおきる現象で、とりたてて異常なことではありません。消失の原因ははっきりしていませんが、木星大気の気象パターンが変化して南赤道縞を構成する雲の温度が低下、それにともなって雲頂高度が下がり、周囲の明るい色の雲の中に沈んでしまうため、とも言われています。
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