2021年1月24日日曜日

小惑星 2018 BA3 が月と地球に接近


1月25日、小惑星〝2018 BA3〟が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2018 BA315~33  (月)1月25日 10:10
(地球)1月25日 19:28
1.39
1.47
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは 2018年1月18日です。

接近時の地球との相対速度は秒速 8.1km(時速約 2万9000km)と予報されています。

この小惑星が最後に観測されたのは 2018年1月27日です。それ以来観測されておらず、観測データが少ないので軌道計算の精度が低く、現時点の予報では月への接近時刻に ±7時間21分、地球への接近時刻に ±7時間22分の誤差が見込まれています。接近距離についても同様で、最悪の場合、月へは 0.06LD、地球へは 0.71LD まで近づく可能性があるとされています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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