5月4日、小惑星〝2020 JJ〟が月と地球に接近、通過しました。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2020 JJ | 3~6 | (月)5月4日 15:00 (地球)5月4日 21:05 |
0.60 0.03 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
地球への接近距離 0.03LD は地球の中心からの距離です。地球の半径を差し引いて地表からの高度になおすと約7000km。気象衛星「ひまわり」など静止衛星の軌道(地表から約3万6000km)よりもはるかに低いところを通過していきました。
この小惑星はアポロ群に分類されています。
直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは5月4日です。
接近時の地球との相対速度は秒速14.4km(時速約5万2000km)でした。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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