2020年5月5日火曜日

小惑星 2020 JJ が月と地球に接近・通過


5月4日、小惑星〝2020 JJ〟が月と地球に接近、通過しました。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 JJ3~6   (月)5月4日 15:00
 (地球)5月4日 21:05
0.60
0.03
(1LD=地球から月までの平均距離) 

地球への接近距離 0.03LD は地球の中心からの距離です。地球の半径を差し引いて地表からの高度になおすと約7000km。気象衛星「ひまわり」など静止衛星の軌道(地表から約3万6000km)よりもはるかに低いところを通過していきました。

この小惑星はアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは5月4日です。

接近時の地球との相対速度は秒速14.4km(時速約5万2000km)でした。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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