5月1日付「巨大地震前の先行地殻変動」の補足です。
以下は、4月30日付で科学誌『Nature』に掲載された論文の筆頭執筆者 Michael Bevis 教授が教鞭を執るオハイオ州立大学のプレスリリースです。冒頭に Bevis 教授の動画があります(外出制限のためか自宅で撮影したもよう)。教授は、日本列島が突然東へ、西へ、再び東へと動いた後に巨大地震が発生したと語っています:
- “Wobble” may precede some great earthquakes, study shows (動画あり)
- 'Wobble' may precede some great earthquakes, study shows (同一内容、予備)
2011年の東北地方太平洋沖地震の数ヶ月前、日本列島が突然ゆっくりと東へ動き始め、続いて西へ、再び東へと動いた後に巨大地震が発生。動きは 4〜8mm 程度。日本列島の定常的な動きとは明らかに異なる変動。類似の動きが 2010年のチリの地震でも見いだされた。
研究チームはアメリカ、ドイツ、チリの研究者からなり、日本の研究者は含まれていません。研究には世界最大級の規模と密度を誇る日本の GPS網のデータが大いに役立ったとのこと。日本の研究者は、このような日本列島の動きを見逃していたのでしょうか。
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