5月6日付「千葉県北西部 M5.0」の続報になります。
以下は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)のウェブサイトに掲載されている記事です。5月4日夜に千葉県北東部で発生した M5.6、深さ 48km、最大震度4 の地震と、5月6日未明に千葉県北西部で発生した M5.0、深さ 68km、最大震度4 の地震について解説しています:
Credit: 海洋研究開発機構(JAMSTEC) |
記事によれば —— 2つの地震はいずれもプレート境界で起きる海溝型地震。ただし、陸側プレートとその下に沈み込む海洋プレートの境界で起きる一般的な海溝型地震ではなく、沈み込んだ2つの海洋プレート、 つまり太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界面で起きた。房総半島沖から千葉県にかけての地下は、沈み込む 2つのプレート同士の境界面で地震が発生する世界でも珍しい場所。
記事にはもう 1つ興味深いことが書かれています —— フィリピン海プレートが東北地方太平洋沖地震の南進を止めた可能性があるとのこと。「東北地方太平洋沖地震は、北米プレートと太平洋プレートとの境界面で発生した地震ですが、茨城県南部より南側にはフィリピン海プレートが北米プレートと太平洋プレートの間に存在するため、断層滑りの房総沖への南進が止められた可能性があります」
ということは、2011年の東北地方太平洋沖地震は、北への拡大をプチスポット火山が阻止し、南への拡大をフィリピン海プレート(スラブ)が阻止した、ということになります。いずれも「可能性」ですが:
- 東北地方太平洋沖地震の北への拡大をプチスポット火山が阻止した可能性 (20年4月20日)
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