2020年5月20日水曜日

千葉県北東部と北西部の地震


5月6日付「千葉県北西部 M5.0」の続報になります。

以下は、海洋研究開発機構(JAMSTEC)のウェブサイトに掲載されている記事です。5月4日夜に千葉県北東部で発生した M5.6、深さ 48km、最大震度4 の地震と、5月6日未明に千葉県北西部で発生した M5.0、深さ 68km、最大震度4 の地震について解説しています:

Credit: 海洋研究開発機構(JAMSTEC)

記事によれば —— 2つの地震はいずれもプレート境界で起きる海溝型地震。ただし、陸側プレートとその下に沈み込む海洋プレートの境界で起きる一般的な海溝型地震ではなく、沈み込んだ2つの海洋プレート、 つまり太平洋プレートとフィリピン海プレートの境界面で起きた。房総半島沖から千葉県にかけての地下は、沈み込む 2つのプレート同士の境界面で地震が発生する世界でも珍しい場所。

記事にはもう 1つ興味深いことが書かれています —— フィリピン海プレートが東北地方太平洋沖地震の南進を止めた可能性があるとのこと。「東北地方太平洋沖地震は、北米プレートと太平洋プレートとの境界面で発生した地震ですが、茨城県南部より南側にはフィリピン海プレートが北米プレートと太平洋プレートの間に存在するため、断層滑りの房総沖への南進が止められた可能性があります」

ということは、2011年の東北地方太平洋沖地震は、北への拡大をプチスポット火山が阻止し、南への拡大をフィリピン海プレート(スラブ)が阻止した、ということになります。いずれも「可能性」ですが:

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