2020年5月29日金曜日

2つの小惑星が月と地球に接近


5月29日から30日にかけて、2つの小惑星が月と地球に接近します。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 KC59~20   (月)5月29日 22:55
 (地球)5月30日 05:46
1.35
0.96
2020 KO411~24   (月)5月30日 03:35
 (地球)5月30日 08:05
1.65
1.59
(1LD=地球から月までの平均距離) 

KC5 と KO4 はともにアポロ群に分類されています。

直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。KC5 が最初に観測されたのは5月26日、KO4 が最初に観測されたのは5月16日です。

接近時の地球との相対速度は、KC5 が秒速9.2km(時速約3万3000km)、KO4 が秒速10.9km(時速約3万9000km)と予報されています。

現時点の予報では、KC5 の月への接近時刻に ±1分、地球への接近時刻に ±1分、KO4 の月への接近時刻に ±1分の誤差が見込まれています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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