関東地方に台風9号が接近しています。私の部屋にある気圧計は、午前8時から11時までの3時間で約6hPa気圧が下がったことを示しています。
気圧と地震の関係について、横浜地球物理学研究所のツイートから:
「大体に於て地震の頻度と気圧の勾配との間に何等かの密接なる関係あるべきを想像せしむるに足るべしと思はる。元来気圧の勾配が地震の発生に関係すべきことは理論上極めて考へ得べきことなり」— 横浜地球物理学研究所 (@Yokohama_Geo) 2016年8月17日
―― 寺田寅彦『地震の頻度と気圧の勾配との関係に就て』(気象雑誌第28年1-11頁1909年)
熊本地震があった2016年4月の、熊本市の気圧。前震発生の4/14(緑矢印)、本震発生の4/16(赤矢印)のいずれも、特段大きく気圧が変化した日には見えない。 pic.twitter.com/dJwRNsymJ1— 横浜地球物理学研究所 (@Yokohama_Geo) 2016年8月17日
東北地方太平洋沖地震があった2011年3月の、仙台市の気圧。前震発生3/9(緑矢印)、本震発生3/11(赤矢印)のいずれも、大きく気圧が変化した日には見えない。 pic.twitter.com/8zmhMitaZl— 横浜地球物理学研究所 (@Yokohama_Geo) 2016年8月17日
兵庫県南部地震があった1995年1月の、神戸市の気圧。地震発生1/17当日(赤矢印)は、気圧が特に高くなった日でも、低くなった日でも、急変した日でもない。 pic.twitter.com/jvtbquMgwM— 横浜地球物理学研究所 (@Yokohama_Geo) 2016年8月17日
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