南米大陸と南極大陸の間を突き破って大西洋側に「貫入」しているように 見えるスコシア海; スコシア海の東端部が南スコシア海溝 Credit: US Geological Survey (クリックで拡大) |
8月19日16時32分ごろ(日本時間)、南極大陸近くの南大西洋サウス・ジョージア諸島近海でM7.4、深さ約10kmの地震が発生しました(震央地図)。震央は、大西洋がスコシア海の下に沈み込んでいる南スコシア海溝がトランスフォーム断層に移行している辺りです。
この付近の特異なプレート構造については以下を参照してください:
- 大西洋の沈み込み帯でM7.2 (16年5月29日)
震源に近いサウス・ジョージア島は、1960年代までイギリスの捕鯨基地として栄えました。現在は同国の極地研究所が置かれています。
サウス・ジョージア島はフォークランド戦争のきっかけとなった島です。1982年、アルゼンチンが海軍の輸送艦を派遣してイギリスに無断で「民間人」数十名を上陸させ、国旗を掲揚するなどします。イギリスが海兵隊などを派遣すると、アルゼンチンは自国民の保護を名目に海軍艦艇や海兵隊を派遣し同島に陣地を構築、さらにフォークランド諸島にも侵攻します。尖閣諸島でも似たようなシナリオが展開するかも知れません。詳しくは以下を参照してください:
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