気象庁が8月8日に発表した「新潟焼山の火山活動解説資料(平成28年7月)」(PDF形式)によると、新潟焼山(地図)では7月中にごく小規模な噴火と泥流が発生していた、とのことです(写真あり):
12日に実施した現地調査では、山頂部の噴気孔付近から泥水が流れ出したとみられる跡が東斜面に認められました。泥水が流下した水平距離は約400m、標高差は約300mでした。泥水が流れ出した時期は不明です。
妙高火山研究所によると、19日に東斜面で噴気孔から流れ出たと考えられる泥水が確認され、21日には山頂から南南東およそ1.5km付近で微量の火山灰が見つかりました。これらのことから、7月にもごく小規模な噴火が発生していたと考えられます。
今年1月ごろから続いている山体の膨張を示すと考えられる地殻変動も継続しています。
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