このブログの過去記事 2011年8月12日付「アセンション島で地震連続」へのアクセスが急増したので気づきました。
8月29日午後1時30分ごろ(日本時間)、大西洋中央部アセンション島(地図)北方の海域で M7.1(気象庁はM7.4と発表)、深さ約10km の地震が発生しました(震央地図)。アフリカ大陸と南米大陸の間に伸びるロマンシュ断裂帯(概略地図)で、右横ずれトランスフォーム断層が動いたことに起因する地震です:
震央はアセンション島の北北西約950kmです。目標の少ない大西洋の真ん中ですので、震央の位置を示すのに、こんなに遠くの島を引き合いに出さざるを得ないようです。
以下は USGS の〝Tectonic Summary〟からの抜粋です:
- この地震の震源付近では、ヌビア(アフリカ)プレートと南米プレートの間が、1年におおよそ 29mm の速さで開いている。
- ロマンシュ・トランスフォーム断層では、中規模や大規模な地震が珍しくない。今回の地震の震央から250kmの範囲内では、過去1世紀間に M6.5からM6.8 の地震が6件発生している。今回の地震と同一の断層沿いで発生したとみられる。
- そのうちの最大であるM6.8の地震は、今回の地震発生の43年と1日前、すなわち1973年8月28日に、今回の震央から南西に約30kmの地点で発生した。
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