8月24日、火星が「火星の敵」に 1°48′ まで近づきます。「火星の敵」とは、夏の南天で威容を誇るさそり座の1等星アンタレスのことです。以下は『星の神話傳説集成』(野尻抱影、恒星社、1975)からの引用です:
さそり座のアルファは、光度一・二等、距離百二十光年で、直径は太陽の二百六十倍であるという。
普通、アンタレースの名で有名である。これはギリシャ語のアンチ・アレース(火星の敵)がつまったもので、この星の色が、きみの悪いほど赤く、火星によく似ているからである。
古来、火星とアンタレスが近づくのは不吉の前兆とされていますが、それについては以下を参照してください:
- 熒惑守心(熒惑心を守る) (12年9月30日)
土星もさそり座の近くで輝いていて、8月24日には上から順番に土星、火星、アンタレスが一直線上に並びます。土星は黄色味を帯びた光を放つ落ち着いた雰囲気のある星です:
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