8月15日13時36分ごろ、伊予灘でM4.3、最大震度3の地震が発生しました。奇しくもその42分後(14時18分)、四国電力は伊方(原子力)発電所3号機の発電を再開しています。
8月2日の地震が震源の深さ10kmであったのに対して今回の震源は深さ70kmで、フィリピン海プレート内部の横ずれ断層によるもののようです(数値はいずれも速報値)。
伊予灘では熊本地震の本震(Mj7.3)の翌日(4月17日)に、この深さでM3.8の地震が発生しています。以下に今年になってから伊予灘で発生した有感地震をまとめてみました。3月29日の地震は、速報値の経度・緯度からすると伊方原発(地図)直下といってもよい場所で発生しています:
発生日時 | マグニ チュード |
最大震度 | 震源の深さ |
---|---|---|---|
1月26日 13時36分ごろ | 3.3 | 1 | 50km |
3月29日 13時42分ごろ | 3.4 | 1 | 50km |
4月17日 12時09分ごろ | 3.8 | 2 | 70km |
7月1日 14時40分ごろ | 4.3 | 3 | 80km |
8月2日 22時04分ごろ | 3.0 | 1 | 10km |
8月15日 13時36分ごろ | 4.3 | 3 | 70km |
国土地理院の発表によると、豊後水道では昨年12月ごろから「非定常的な地殻変動」が観測されており、スロースリップ(長期的なゆっくり滑り)であると推定されています。伊予灘の深さ70~80km前後の地震はその影響で発生しているのかも知れません。
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