8月9日付「新潟焼山で噴火と泥流発生」の続報です。
8月10日に上空から観察した新潟焼山(地図)の様子が「平成28年 No.33 週間火山概況 (8月5日~8月11日)」に記載されています。それによると、新たな噴火や泥流は発生していないようです:
10日に新潟県消防防災航空隊の協力により実施した上空からの観測では、山頂部での新たな降灰や泥水の流下は確認されませんでした。地熱域の分布にも特段の変化はみられませんでした。
2015年夏頃から、山頂部東側斜面の噴煙がやや高く上がる傾向が認められ、12月下旬からは噴煙量も多くなっています。
GNSSの観測では、2016年1月頃から新潟焼山を南北に挟む基線で伸びがみられています。
今期間、火山性地震は少ない状態で経過しました。2016年5月1日に振幅の小さな火山性地震が増加した後、火山性地震は次第に減少していますが、2015年以降の地震回数は、2014年以前と比べてやや多い状態が続いています。
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