3月31日付「イエローストーンで地殻変動続く (続報)」の続報です。
2013年からイエローストーン・カルデラで続いていた地殻変動について、米国地質調査所(USGS)の科学者が、10月第2週に開かれた会議で発言しています:
- Yellowstone caldera moves more, but there's no danger
- Ground sensors at Norris Geyser Basin movement
- Yellowstone Norris Geyser Basin: After Activity, All is Quiet
発言をまとめると ―― 2013年半ばごろからイエローストーン・カルデラ内で南東方向と上方への地殻変動が始まった。ほぼ時を同じくしてカルデラ内にある世界最大の間欠泉が8年ぶりに噴出し始めたが、両者に関係はないと判断。地殻変動は、2014年3月末(上の記事では4月となっている)にカルデラ内でM4.8の地震(カルデラ内では34年ぶりの規模)が発生して以降は停滞している ―― となります。
イエローストーン・カルデラ内の間欠泉の噴出と地殻変動については、このブログの以下の記事を参照してください:
- イエローストーンの間欠泉が8年ぶりに噴出 (13年8月2日)
- イエローストーンで地殻変動続く (14年3月16日)
- イエローストーンで地殻変動続く (続報) (14年3月31日)
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