えびの高原(地図)周辺で火山性地震が散発し、8月には初めて火山性微動も観測されたとのことです。
以下は、10月8日に福岡管区気象台と鹿児島地方気象台が発表した「火山名 霧島山 火山の状況に関する解説情報 第1号」からの引用です:
霧島山のえびの高原(硫黄山)周辺では、2013年12月頃より火山性地震が時々発生しています。その震源は、えびの高原の南東約1.5kmにある韓国岳付近の海抜下約1から3km及び韓国岳北東側の海抜下約0から2kmに分布し、本年5月頃からはえびの高原付近の海抜下約0から2kmでも発生しています。
えびの高原(硫黄山)周辺で、8月20日に継続時間が約7分の火山性微動が発生しました。この周辺で火山性微動を観測したのは初めてです。
この火山性微動は、以前、韓国岳周辺で発生したとして「平成26年 No.34 週間火山概況 (平成26年8月15日~8月21日)」に記載されていたものと同一だと思われます:
- 韓国岳で火山性微動、火山性地震、傾斜変動 (14年8月22日)
上記「解説情報 第1号」には、えびの高原(硫黄山)周辺の火山活動について、今後は、霧島山(新燃岳)の火山情報から分離して発表すると書かれています。気象庁は、えびの高原周辺での火山活動が活発化すると予想しているのかも知れません。
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