2020年2月15日土曜日

ベテルギウスが異常減光 (続報-12)


南米・チリにある ESO(European southern observatory、ヨーロッパ南天天文台)の VLT(Very Large Telescope、超大型望遠鏡)が、昨年1月と12月に撮影したベテルギウスの画像を比較している動画です。ベテルギウスが変形し明暗の分布が不均等になっている様子がわかります:

Credit: ESO/M. Montargès et al.

ベテルギウスが暗くなっている理由については、主に3つの仮説が提唱されています。最も有力なのはベテルギウスから放出された大量の塵が光を遮っているとするものです。赤外線観測によってベテルギウスの周囲には大量の塵が存在していることが明らかになっています。

2つめは、ベテルギウスの磁気活動によって表面に巨大な黒点が生じているとするもの。3つめは、超新星爆発の初期段階にあるとするものです。


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