2月6日付「レイキャネス半島で噴火の兆候 — アイスランド (続報) 」の続報です。
現地時間2月6日に科学諮問委員会が開かれ、レイキャネス半島の Thorbjörn山付近で起きている隆起について議論が交わされました。以下は、アイスランド気象庁のウェブサイトに掲載されている "The Scientific Advisory Board meets to discuss the unrest at Mt. Thorbjörn in the Reykjanes peninsula" の概要です:
- この1週間に収集された観測データを検討した。その結果、(貫入している)マグマ本体の深さはこれまで 3〜9km と推定されていたが、3〜5km であることがわかった。
- 地殻変動のパターンに変化の兆候がみられる。
- 過去2日間、地震活動は低下しているが、依然として山体膨張が続いている兆候がある。
- これまでに GPS ステーションによって得られた最大の変動は約 5cm である。
- アイスランド国内の火山の類似例からは、今回の火山活動が長期にわたって続く可能性が示唆される。
- 火山噴火が発生した際に起きうるシナリオについても議論された。
- 今後数日をかけて追加の観測機器の設置が必要か否かが査定される。
- 特段の変化が起きなければ、次回の科学諮問委員会は1週間後に催される。
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