2020年2月4日火曜日

小惑星 2020 CW が地球とニアミス


小惑星〝2020 CW〟が2月1日に地球の極めて近くを通過していたことがわかりました。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 1~2m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは2月1日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2020 CW1~2 (地球)2月1日 21:50
 (月)2月1日 23:37
0.04
1.01
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に速く、秒速21.3km(時速約7万7000km)でした。

接近時の地球の中心からの距離は約1万5700kmで、地球の半径を差し引いた地表からの高度は約9300km。気象衛星などの静止衛星の軌道は地表から約3万6000kmですから、はるかに地表に近いところを通過して行ったことになります。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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