小惑星〝2020 CW〟が2月1日に地球の極めて近くを通過していたことがわかりました。
この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 1~2m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは2月1日です。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2020 CW | 1~2 | (地球)2月1日 21:50 (月)2月1日 23:37 |
0.04 1.01 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に速く、秒速21.3km(時速約7万7000km)でした。
接近時の地球の中心からの距離は約1万5700kmで、地球の半径を差し引いた地表からの高度は約9300km。気象衛星などの静止衛星の軌道は地表から約3万6000kmですから、はるかに地表に近いところを通過して行ったことになります。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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