以下にレポートの内容を摘記します:
- 8月 10日、エカルマ山から強力な水蒸気の噴出があり、海抜 1800m まで到達しているのをサリチェフ峰調査隊が目視 [サリチェフ峰(日本名:芙蓉山、松輪富士)は千島列島・Matua 島(日本名:松輪島)にある火山]
- 8月 24日、調査隊がエカルマ島に上陸、南側の山腹で山頂から 250m 下ったところに新たにできた火口からガスが激しく噴出していることを確認。火口周辺の山腹は、厚さ 5cm を超える細かな火山灰に覆われていた。南側の山腹で最近 2回の火砕流(あるいは火砕サージ)が発生していたことが判明。
- 上記の観測から、エカルマ山は今年 6月初めから 7月末の間に小規模な噴火をおこしていたとみられる。
- 近い将来、火山活動がさらに激しくなることが予想されるので、警戒レベルを「イエロー」に引き上げる。
- エカルマ山は 1767年から 1769年にかけて噴火。1980年にも小規模の噴火をおこしている。
過去の関連記事
- 襟裳海山 (09年3月5日)
- シヴェルチ山が大噴火 (09年6月12日)
- 芙蓉山(松輪富士)が噴火 (09年6月15日)
- 芙蓉山(松輪富士)が噴火 (続報) (09年6月22日)
- 芙蓉山(松輪富士)が噴火 (続報-2) (09年6月25日)
- カムチャツカ半島で 6火山が同時に活発化 (09年8月25日)
- ウルップ島で火山が活発化 (09年9月8日)
- ロシア極東の領土拡大 (09年11月14日)
- カムチャツカ半島の火山が噴火 (09年12月17日)
- 隣接する火山が同時噴火 ― カムチャツカ半島 (10年2月23日)
- シヴェルチ山で噴煙 ― ロシア・カムチャツカ半島 (10年4月21日)
- Bezymianny 火山が爆発的噴火 ― カムチャツカ半島 (10年6月1日)
- Bezymianny 火山が爆発的噴火 ― カムチャツカ半島 (続報) (10年6月4日)
- 爺爺岳で温度異常 ― 国後島 (10年6月10日)
- ゴアリー山が噴火 ― カムチャツカ半島 (10年6月15日)
- 爺爺岳で温度異常 ― 国後島 (続報) (10年6月21日)
- ゴアリー山が噴火 ― カムチャツカ半島 (続報) (10年6月21日)