2017年9月3日日曜日

北朝鮮の核実験と白頭山の噴火


今日(9月3日)12時30分ごろ、北朝鮮北東部で地下核実験がおこなわれました。白頭山(長白山)から約110kmの地点です。爆発の規模は日本の気象庁の発表では M6.1、米国地質調査所(USGS)の発表では M6.3 に相当するとされています。

以下は、今回の核実験前の8月23日に、世界有数の経済誌『フォーブス』のウェブサイトに掲載された記事です。投稿者は火山学者で科学ジャーナリストの Robin Andrew 博士(実験火山学)です:

記事の要点は ――
  • (記事が執筆された時点で)北朝鮮の最後の核実験は M5~5.6 に相当。この爆発によって生じた圧力波は確実に白頭山地下のマグマ溜まりに到達しているが、噴火を引きおこすほどではなかった。

  • 水素爆弾による M7.0 規模の爆発であれば、十分に噴火を引きおこし得る。

  • 西暦946年の噴火に匹敵する噴火が起きれば、気候変動を引きおこすほどではないものの、噴火の直接的な影響で数千人が死に、生き残った人々は農業生産の崩壊を見ることになる。すでに食糧不足に直面している国家にこのようなことが起きれば、前例のない大飢饉となり、あらゆる種類の混乱が生じるだろう。

白頭山については以下の『ナショナル ジオグラフィック』誌の記事も参照してください:

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大形の小惑星 Florence が地球接近 (続報-4)


カリフォルニア州モハーベ砂漠にある Goldstone 深宇宙通信施設の直径70mアンテナ(電波望遠鏡、レーダー)を使って小惑星〝3122 Florence〟を観測した結果を、NASAジェット推進研究所のCNEOS(地球近傍天体研究センター)が発表しています:

以下は記事の要点です:
  • 観測は8月29日から9月1日の間におこなわれた。

  • Florence は2つの衛星を持つ。

  • Florence の直径は 4.5km。

  • これまでに発見されている16400を超える地球近傍天体の中で、2つの衛星を持つ天体は Florence を含めて3つ。Florence の前に2つの衛星が発見された天体は 〝1994 CC〟で、2009年6月のことだった。

  • 2つの衛星の大きさははっきりしていないが、おそらく直径100mから300mの間であろう。

  • 2つの衛星の公転周期もはっきりしていないが、内側を回る衛星がおおよそ8時間、外側を回る衛星が22時間から27時間と推定される。

  • 地球近傍小惑星のうち衛星を持つと判明しているものは60あるが、内側の衛星の約8時間という公転周期はその中で最も短い。

  • Goldstone のレーダー画像の解像度は75mであるが、2つの衛星は画像上でわずか数ピクセル(画素)しかないため、詳細は不明。

  • Florence 本体はかなり球形に近いが、赤道に沿って山の尾根のような盛り上がりがある。少なくとも1つの大クレーター、2つの平坦な領域と、多数の小規模な地形学的特徴がある。

  • Florence の自転周期は2.4時間と確認された。これは、小惑星の明るさの周期的変化を光学的に観測して得られた従来の結果と合致する。

注: GIF動画は1回しか再生されませんが、F5キーまたは〝Ctrl+R〟キーを押してリロードすると再度見ることができます。


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NASA: イエローストーンに水を注入して破局的噴火を抑止 (その3)


9月1日付「NASA: イエローストーンに水を注入して破局的噴火を抑止 (その2)」の続きです。

BBC の記事の抜粋・テキトー訳を続けます:
NASAが考えているのは、スーパーボルケーノの低い地点、すなわちイエローストーン国立公園の境界の外側から掘削し、マグマ溜まりの底面から熱を取り出す方法だ。「このような方法を採用すれば、地下から上昇してくる熱が、実際の脅威の源となるマグマ溜まりの頂部に到達するのを妨げることになります」と Wilcox 氏は語る。

このプロジェクトを推進する人たちは、自分が生きているうちにプロジェクトが完成するのを目にすることはないし、プロジェクトが成功するかどうかを知るよしもない。この方法によるイエローストーンの冷却は1年に1mの割合で進むので、イエローストーンに冷たい岩だけが残される状態になるまでに数万年のオーダーの時間がかかる。巨大噴火の脅威を取り除くという目的のためには、イエローストーンのマグマ溜まりが完全に固体化するまで冷却する必要はないが、それでもプロジェクト開始後少なくとも数百年、場合によっては数千年の間はプロジェクトが最終的に成功するという確証は得られないだろう。

このような長期的な観点からの思考と計画は、人類の破局を防ぐための唯一の選択肢かも知れない。

このような計画は、地球上の他の活発なスーパーボルケーノにも応用できる可能性がある。NASAの科学者たちは、彼らの計画が、人類が直面する脅威に取り組むための、さらに実際的な科学的議論や論争を呼び起こすことを期待している。

「小惑星衝突の脅威から地球を護るという概念を検討し始めたころは、人々の反応は今日のスーパーボルケーノの脅威に対するものを似たようなものでした」と Wilcox 氏は語る。「人々はこう考えたのです ―― 取るに足らないちっぽけな存在の人類が、いったいどうやって小惑星の衝突から地球を護れるんだ、と。ところが、推力が非常に弱くても、非常に長期間にわたって押し続けられる何かを設計すれば、小惑星の軌道を地球から逸らすことができるとわかったのです。それで、問題は人々が考えていたよりは容易に解決できるぞ、ということになりました。小惑星にしてもスーパーボルケーノにしても、科学界の頭脳パワーをつぎ込むことと、問題の検討を早期に始めることが必要です。大雑把に言ってイエローストーンは60万年ごとに噴火しています。そして、最後の噴火からは約60万年が経過しています。私たちはイエローストーンの問題に強い関心を持つべきなのです」

(完)


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2017年9月2日土曜日

大形の小惑星 Florence が地球接近 (続報-3)


小惑星 Florence は2つの衛星を持っていました。3重小惑星系です。

以下はプエルトリコにあるアレシボ天文台のツイートです。電波望遠鏡によって「撮影」されたGIF動画に衛星が写っています:

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十勝沖の不気味な「b値」の動き


「M9・3のスマトラ島沖地震やM9・0の東日本大震災など大地震の発生に先だって数年以上前から b値が低下した、つまり小さい地震が相対的に少なくなった」、「いずれの例でも、b値は本震のあとは正常に戻った」、「03年の十勝沖地震だけは、本震と考えられたM8・0の地震以降も b値が低いままの状態が続いている」:

b値(ビーち)とは ――
地震の規模別頻度を表わすグーテンベルグ・リヒター式の定数の一つで、大きな地震と小さな地震の発生回数の割合を示す。bは1前後のことが多い。これはマグニチュードが1増すごとに、発生数が約1/10になることを表わしている。
(大分地方気象台「地震現象の用語集」より)

以下は b値について私が知る限り最も懇切丁寧な説明です。ただし長いです:

近日中に震度4?


早川正士氏(『予知するアンテナ』主宰、電気通信大学名誉教授、日本地震予知学会会長)の地震予測記事です。「近々首都圏を含めて新たな地震が起きる兆候があると警鐘」:

記事の予測をまとめると以下のようになります(いずれも、震源が陸上ならM5.0±、海底ならM5.5±):
  • 9月4日まで 福島・茨城・千葉(最大震度4±)、東京・神奈川(最大震度2±)
  • 9月5日まで 九州(最大震度4±)、四国(最大震度3±)
  • 9月8日まで 北海道・青森・岩手(最大震度3±)

早川氏の地震予測については以下の様な批判もあります。「外れた予測については事後に何も言わずに黙殺する」:

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小惑星 2017 QB35 が月と地球に接近


9月3日午後、アテン型小惑星〝2017 QB35〟が月と地球に接近します。

この小惑星は8月31日に発見されたもので、直径は 4~8m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2017 QB354~8  (月)9月3日 12:59
(地球)9月3日 17:41
0.95
0.93
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は非常に遅く、秒速4.1km(時速約1万5000km)と計算されています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2017年9月1日金曜日

NASA: イエローストーンに水を注入して破局的噴火を抑止 (その2)


8月31日付「NASA: イエローストーンに水を注入して破局的噴火を抑止 (その1)」の続きです。

BBC の記事の抜粋・テキトー訳を続けます:
一つの可能性は、単純にスーパーボルケーノ内の水の量を増加させることである。しかし、現実には、そのような構想を支持するように政治家を説得するのは不可能に近いだろう。

「山岳地帯を登っていくような巨大な送水管を建設するのは費用がかかりますし、国民は自分たちの水がそのような目的に使われることを望まないでしょう」、「世界中で人々は水を必要としていますから、スーパーボルケーノを冷やすためだけに水を使う巨大なインフラストラクチャーのプロジェクトは論争を呼ぶことになるでしょう」と Wilcox 氏は語る。

そのようなプロジェクトとは非常に異なった計画をNASAでは構想している。最も実現性が高い解決策は、スーパーボルケーノの内部を最大10kmまで掘削し高圧の水を注入することだ、とNASAは考えている。循環する水は350℃前後まで加熱されて戻ってくる。それによって、火山から日毎にゆっくりと熱が抽出されていく。このプロジェクトにかかる費用は概ね34億6千万ドルと見積もられているが、政治家に投資を決断させる魅力的な謳い文句が付いている。

「現在、イエローストーンは6GW(ギガワット)のエネルギーを熱の形で放出しています」、「プロジェクトでイエローストーンを掘削すれば、その熱を利用する地熱発電所を建設し、キロワット時あたり約0.10ドルという極めて競争力のある価格で電力を生みだすことができるのです。通常よりも深い場所まで掘削し、通常よりも高い温度の蒸気を使うことになるので、地熱発電企業には奨励金を与える必要があるかも知れませんが、そのような初期投資の見返りが得られ、さらに周辺地域には今後数万年間にわたって電力を供給できる可能性を秘めているのです。そして、長期的な利点として、人類を絶滅させる恐れのあるスーパーボルケーノの噴火を未然に防ぐことができるのです」と Wilcox 氏は語る。

しかし、スーパーボルケーノを掘削することにはリスクがある。すなわち、防ごうとしている噴火を引きおこしてしまうのではないか、という点だ。

「最も重要なのは災害を起こさないことです」、「マグマ溜まりの頂点へ向かって掘削し、そこから冷却しようと試みるのは大変に危険です。そのような方法をとれば、マグマ溜まりの上部を覆っている岩盤を脆弱にし壊れやすくしてしまいます。さらに、通常ならマグマ溜まりの上部に溜まっていて放出されずにいる有害な揮発性ガスが放出されるきっかけとなりかねません」と Wilcox 氏は語る。

続く


「サーヤの法則」の再発動はあるか?


秋篠宮家の長女の婚約内定に関する行事(記者会見など)が9月3日におこなわれるとのことです。本来は7月8日の予定でしたが、九州北部豪雨で被害が出たことによって延期されていました:

思い出されるのは、今上天皇の長女の結婚に関する行事がおこなわれるたびに、相前後して大きな地震や不幸なできごとが発生したことです。巷間「サーヤの法則」と呼ばれていましたが、まるで天神地祇が皇女の臣籍降嫁を止めさせようとしているようでした ―― 当初11月に予定された婚約内定は10月23日に新潟県中越地震(M7.6、最大震度7)が発生したことによって延期、さらに再設定された婚約発表予定日は高松宮妃の薨去によって再延期。結局12月30日に婚約発表となりましたが、その4日前にはスマトラ島沖大地震(Mw9.3)と大津波が発生。「納采の儀」の翌日には福岡県西方沖地震(M7.0、最大震度6弱)、「告期の儀」の3日後にはパキスタン北部で M7.6 の大地震が発生、万単位の死者の中には日本人の犠牲者も含まれていました。そして結婚式当日、三陸沖で M7.1 の地震が発生し、東北地方の太平洋沿岸で津波が観測されました。

秋篠宮家については過去に以下の様な報道もありました:

大形の小惑星 Florence が地球接近 (続報-2)


本日(9月1日)午後9時過ぎに小惑星 Florence が地球に最接近しますが、以下のページに8月29日に Florence を撮影した GIF動画があります。天球上をかなり高速に移動しています。NASAの事前予測では、明るさは9等級に達するとされていましたが、この動画の撮影者はそれよりもやや明るく 8~9等級と評価しています:

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