2023年12月20日水曜日

噴火始まる — アイスランド (続報-2)

 
23年12月19日付「噴火始まる — アイスランド (続報)」の続報です。

アイスランド気象局の発表とその概略です(非常によく似た地名が出てきますが、これらが別々の場所を指しているのか、入力ミスなのか、表記の揺らぎなのかは不明です——Sundhnúksgígar、Sundhnúksgíga、Sundhnúk):

協定世界時 12月19日14:30(日本時間19日23時30分)発表

スンドヌクスギガル(Sundhnúksgígar)の噴火の規模は縮小し続けている。 溶岩流は 12月18日の噴火開始時の約4分の1と推定され、元の亀裂の3分の1が活動中である。 溶岩噴水も噴火開始時よりも低くなり、最も高いところで約 30m。 これらの数字は、19日早朝の偵察飛行からの目視推定に基づいている。

噴火の進行は、ファグラダルスフィヤル(Fagradalsfjall)での最近の噴火と似ており、亀裂が収縮し始め、個々の噴火口が形成され始めている。 現在、元の亀裂上に噴火口が 5つほど形成されている。

今日の協定世界時午前4時(日本時間13時)ごろに沿岸警備隊の2度目のヘリコプター飛行に参加した科学者からの情報によると、亀裂噴火の全長は噴火開始当初からあまり変わっていない。 ハガフェル(Hagafell)近くの亀裂の南端部では活動はほとんどなく、溶岩流の大部分は東のファグラダルスフィヤルに向かって進んでいる。 2本の流れが西に達し、どちらもストラ-スコグフェル(Stóra-Skógfell)の北にある。

協定世界時 12月19日18:30(日本時間 20日03時30分)発表

噴火は弱まり続けている。 この地域の新しい航空写真によると、ストラ-スコグフェルの南東で噴火している火口は現在 3つで、以前の 5 つから減少している。 溶岩の大部分は噴火地点から東に流れたが、ストラ-スコグフェルの北の地域から西に流れた溶岩流もある。

噴火が始まって以来、マグマ・チャンネル上で約320回の地震が観測された。 月曜日の 23時25分に M4.1 の最大の地震が発生した。真夜中を過ぎると地震活動は大幅に減少し、今日の正午以降、この地域で記録された地震はわずか10回である。 スンドヌクスギガ(Sundhnúksgíga)の噴火後、スヴァルツェンギ(Svartsengi)の土地は 5cm 以上沈下した。 以前は、11月10日に地下のマグマ流路が形成されて以来、同所では約 35cm の隆起が観測されていた。マグマがスヴァルツェンギの下に蓄積し続けるかどうか、また土地が再び隆起し始めるかどうかを判断するのは時期尚早である。

スンドヌクスギガで噴火が続いている間、さらに北または南だけでなく、元の亀裂に沿ってさらに多くの噴火口が開く可能性が高まっている。 今回の噴火では、最初の兆候から噴火の開始までは約90分であった。したがって、スンドゥヌーク(Sundhnúk)での新たな火口が開く際の警告時間は非常に短い可能性がある。