気象庁が 11月9日に発表した「九重山の火山活動解説資料(令和3年10月)」(PDF形式)によると、九重山(地図)では「9月頃から硫黄山付近の膨張を示すと推定されるわずかな基線の変化が認められています」とのことです。8本ある GNSS 観測基線のうち 2本で伸び、1本で縮みが観測されています。詳しくは、上記資料の 7ページ目にある図5を参照してください。
九重山の近くでは、2019年の春から湧水源の水量が激減する異変や、2020年5月には温泉の湧出・噴出が突然止まる事象が起きています:
- 温泉の湧出・噴出止まる — 熊本県小国町 (20年6月10日)
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