11月17日02時54分ごろ、神奈川県西部を震源とする M4.4、震源の深さ 20km、最大震度 3の地震がありました(震央地図、防災科学技術研究所の発表では Mw4.1、深さ 24km)。震央は秦野盆地の北縁付近と思われます。
Credit: 防災科学技術研究所 |
目を覚ました方も多かったのではないでしょうか。私は、たまたま起きていて 2階にいたのですが、最初に「ボンッ」あるいは「ドンッ」というにぶい音とともに床が下に引かれるような衝撃がありました。重たい鉄球が床に落ちたか、大人が倒れたかのような感じでした。
地震の経験談として、よく「下から突き上げるような揺れ」があったという話を聞きますが、今回は逆に下方向に引っ張られるような感覚で地震が始まりました。おそらく、私の住まいは初動の引き領域に入っていたのだろうと思います。地震で今回のような音や衝撃や引きを経験したのは初めてです。
最初の衝撃の後、何が起きたのかとあたりを見回していると(この時点では地震だとは思っていませんでした)、カタカタという細かい揺れが始まり、地震だと気づきました。震幅は小さく小刻みで、砂利道を自転車で走っているような震動でした。普通は、初期微動の後に大きな揺れが来るものですが、今回は逆でした。
以下は、防災科学技術研究所の公開している連続波形のうち、震源に一番近いと思われる観測点の波形です。揺れ始めは振り切れており、最初の衝撃の強さを物語っています: