2021年11月29日月曜日

アマゾン川源流域で稍深発地震 M7.5 — ペルー

 
日本時間 11月28日19時52分ごろ、ペルー北部のアマゾン川源流域で稍深発地震がありました。米国地質調査所(USGS)の発表では M7.5、震源の深さ 112.5km(震央地図)。ペルー地球物理学研究所(IGP)は深さ 131km としています。

ペルー中部・太平洋側のリマでも揺れを感じたとのことです。今のところ死者は報道されていませんが、負傷者が出ているもようです。家屋やショッピング・センター、宗教施設などの損傷や倒壊、崩落した岩石や土砂による道路の閉塞などが報道されています:

USGSの "Tectonic Summary" の主要部分をテキトー訳します:
(今回の地震は)地表から約110kmの深さで、沈み込んだナスカ・プレートのスラブ内で正断層が動いた結果として発生した。発震メカニズム解は、北北西または南南東に走る中程度の傾斜を持つ正断層上で破壊が起こったことを示している。
 
今回の地震が発生した場所では、ナスカ・プレートは南アメリカ・プレートに対して東向きに約70mm/年の速度で移動しており、ペルーの海岸や今回の震源の西方にあるペルー・チリ海溝から沈み込んでいる。ペルー北部および南米西部の地震の大部分は、この進行中の沈み込みによって生じたひずみによるもので、今回の地震が起きた緯度では、ナスカ・プレートは深さ約650kmまで地震を引き起こしている。今回の地震は、沈み込んだプレートの一部分で発生したものであるが、この部分は深さ100〜150kmで頻繁に地震を起こしている。

以下のツイートの図にある等深線を見ると、今回の地震は沈み込んだプレートの傾斜が緩んで平坦な「踊り場」のようになったところで発生したことがわかります: