2021年11月16日火曜日

プラネット・ナインはすでに観測されていた !?

 
プラネット・ナインは、太陽系外縁部にある複数の小天体の軌道が、未知の大きな天体の重力の影響を受けているよう見えることから、その存在が推定されている大型の天体です。
 
その直径は地球の 2〜4倍程度、質量は地球の 10倍前後,楕円軌道で軌道長半径は約 700 天文単位(冥王星の軌道長半径は約 40天文単位)、近日点距離は 200天文単位、遠日点距離は 1200天文単位で、公転周期は 1万〜2万年と考えられています(1天文単位=太陽から地球までの平均距離)。
 
プラネット・ナインは世界中で捜索が行われていますが、未だに確認されていません。
 
このほど、イギリスの天文学者が 約40年前に赤外線天文衛星 IRAS が撮影した画像の中に、プラネット・ナインの可能性がある光点を見いだしたとする論文を発表しました。IRAS は 1983年に打ち上げられ、約 10か月間にわたって全天の 96%を走査しましたが、その膨大な画像の中にプラネット・ナインの可能性がある光点が 3回(6月、7月、9月)写っていたとのことです(画像):

今回見つかった光点がプラネット・ナインだとすると、捜索の範囲はかなり絞り込まれます。今後の展開が楽しみです。