11月5日12時03分(日本時間)、天王星が牡羊座で衝となりました。 この観測の好機を利用して、イギリスの大学の天文台が天王星の動きを 4時間にわたって追跡し、動画にしました:
Locking onto the movement of the planet we are able to see the orbit of the moons.
— University of Hertfordshire Observatory (@BayfordburyObs) November 5, 2021
Uranus is unique amongst the planets in that its moons orbit, along with its own rotation, are almost at 90 degrees to the orbit around the sun. pic.twitter.com/RAbE90OjQa
天王星には 27個の衛星が発見されていますが、そのうちの明るい 4個(左から時計回りに、ウンブリエル、エアリエル(アリエル)、ティタニア、オベロン)が天王星とともに移動する様子が捉えられています。
木星や土星の場合、地球からは衛星の軌道面を真横から見る形になるため、各衛星が一列に並んで見えます。天王星の場合は、赤道傾斜角が約 98度もある(公転面に対してほぼ横倒し状態)ため、この動画のように、ほぼ赤道面上にある衛星の軌道を上(あるいは下)から見ることが可能になります。
天王星については、かつて、科学誌『Nature』に「M8級の巨大地震の多くが天王星が子午線を通過した前後1時間以内に発生した」という研究論文が掲載されたことがあります。詳しくは以下で:
- 天王星と地震 (14年10月8日)
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