2019年9月29日日曜日

実物大


「天文学の論文で、対象とする物体の実物大の図が掲載されることはあまりないのだけれど・・・」



リンク先の論文(要旨)は、海王星以遠を公転する天体(Trans-Neptunian Objects)の軌道の乱れなどを説明するために唱えられている第9惑星仮説(Planet 9 hypothesis)に対して、軌道の乱れなどの現象を引き起こしているのは惑星ではなく、恒星間宇宙を漂ううちに太陽の重力に捕らえられた原初ブラックホール(primordial black hole)であると主張するものです。

このブラックホールの大きさは図に示されたとおりで、その質量は地球の数倍とのこと。第9惑星はいまだに見つかっていませんが、こんなに小さいブラックホールがその正体だとしたら見つかっていないのも納得です。論文では、ブラックホール周辺のダークマター(暗黒物質)が消滅するときに発する信号を検出することによって、ブラックホールの存在を確認できるはずとしています。


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2019年9月28日土曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-215)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 9月24日15:00付けで更新情報を出しています:

以下は上記更新情報のまとめです:
複数の観測装置に前兆が継続的に出現しており、前回の更新情報で指摘した10月初めの地震発生の可能性はなくなった。

前兆の出現状況を見直した結果、以下の2つの前兆系列がある:
  • K6(高知観測点)のBF前兆(基線のうねり変動)を主とした系列。初現6月21日。CH29(八ヶ岳)のBT前兆(通常時より基線の幅が増大する変動)を経て、CH26(八ヶ岳)の噴火前兆。極大8月8日。これに経験則 [初現〜地震発生]:[極大〜地震発生]= 20:13 を適用すると 11月5日± を得る。

  • CH26の初現7月22日、CH21(八ヶ岳)の特異状態(基線の振動がなくなり糸状となる変動)の極大8月27日。CH26の前兆は、途切れた後、CH21の極大日から連続出現。この前兆関係に経験則を適用すると11月3日± を得る。

上記のような前兆出現状況から、10月中の地震発生は否定される。

上記2つの前兆関係から11月5日± を地震発生時期と仮定すると、各観測装置上の前兆収束時期は 10月13日± と 10月18日± と計算される。

推定時期前兆終息を確認後に推定 (ただし11月5日±2日の可能性がある)
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後4時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部など
続報 No.278」所載の地図参照、斜線部分が推定領域
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い
浅間山や草津白根山などで地震発生と相前後して噴火が発生する可能性あり



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2019年9月27日金曜日

小惑星 2019 SP3 が月と地球に接近へ


【10月2日更新 最新の予報にもとづき、推定直径と接近時刻を修正しました。】

小惑星〝2019 SP3〟が10月3日に月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径はやや大きく 13~30m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月22日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 SP313~30
13~33

 (月)10月3日 10:07
 (月)10月3日 10:05
(地球)10月3日 15:36
(地球)10月3日 15:33

1.39

0.97
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速8.7km(時速約3万1000km)と予報されています。

 接近時刻には、月に対して ±28分、地球に対して ±34分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2019年9月26日木曜日

ハチワレ水揚げ — 神奈川県小田原市


小田原魚市場のブログから。9月25日、オナガザメの仲間であるハチワレが水揚げされました。全長3m弱。近隣の定置網に入ったものと思われます。Wikipedia には「海表面から水深500m以深の中層まで見られる。多くは100m以深にいる」と書かれています。

「小田原に揚がったのは記憶の中では初めての事」「深海に生息し滅多に網に入ることも人前に出ることも少ない」:

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イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-66)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、9月25日06時22分(日本時間25日21時22分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年37回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7
18 5月27日 7
19 6月1日 5
20 6月7日 6
21 6月12日 5
22 6月15日 3
23 6月19日 4
24 6月23日 4
25 6月28日 5
26 7月4日 6
27 7月10日 6
28 7月18日 8
29 7月24日 6
30 7月30日 6
31 8月12日 13
32 8月20日 8
33 8月27日 7
34 9月3日 7
35 9月11日 8
36 9月17日 6
37 9月25日 8


以下は、最寄りの地震計と、噴出した熱水が流れ込む川の流量の記録です。06時22分ごろに始まった噴出は28分ごろにはいったん下火となり、36分ごろから再開しました:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


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2019年9月25日水曜日

第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報-2)


これまで仮番号〝C/2019 Q4〟で呼ばれていた「恒星間飛翔体」ですが、国際天文学連合(IAU)が「疑いの余地なく太陽系外に起源がある("unambiguously interstellar in origin")」と認定し、正式の名称〝2I/Borisov〟が付与されました。"2I"は、恒星間("interstellar")に起源を持つ天体で2番目に発見されたものを意味し、"Borisov"は発見者の名前です:

これまでに観測されたデータから〝2I/Borisov〟の軌道を逆にたどると、約100万年前に、太陽系から13光年の距離にある二重星系 Kruger 60番星の比較的近く(5.7光年)を通過して太陽系の方に進んできたらしい、とのことです。


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2019年9月23日月曜日

アルバニアで地震パニック


9月21日16時4分(日本時間21日23時4分)ごろ、アルバニア西部で M5.6(深さ10km)の地震があり、同国の首都ティラナでも大きな揺れを感じました。幸い大きな被害は出なかったようですが、 各地で建物の損壊や停電があり、100人近い負傷者が出たようです。同国では過去20〜30年で最大の地震とのことです。

その後、ネット上の複数のポータル・サイトが「22日23時30分にさらに強い地震がアルバニアで起きる」との情報を流したために、ティラナでは多くの市民が路上に避難する騒ぎとなりました。政府当局は市民に対して情報を信じないように訴えましたが、国防省のメッセージが実に端的です―― "It is fake. No one can predict an earthquake. What is done is criminal":

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海岸近くにイルカの群れ — 愛媛県八幡浜市


9月22日午前、愛媛県八幡浜市栗野浦(地図)の海岸近くに、約20頭のイルカの群れが現れました。「同市大島周辺や瀬戸内海側の同市磯崎、大洲市長浜の沖ではイルカの目撃情報があったが、通行人らは『ここまで近くで見られたのは初めて』と驚いていた」:

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2019年9月22日日曜日

クジラ漂着 — 静岡県静岡市


9月20日朝、静岡市清水区の清水港海づり公園工事現場付近にクジラの死骸が漂着しているのが見つかりました。種類や体長は不明です。「清水区の海岸にクジラが連続で漂着するのはここ数年なかった」:

静岡県内でのクジラの漂着/座礁は4日連続です:

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2019年9月21日土曜日

小惑星 2019 SX が月と地球に接近へ


小惑星〝2019 SX〟が今夜(9月21日~22日)、月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 3~7m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月20日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 SX3~7  (月)9月21日 23:58
(地球)9月22日 01:45
2.08
1.10
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速14.4km(時速約5万2000km)と予報されています。

 接近時刻には、月に対して ±3分、地球に対して ±2分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2019年9月20日金曜日

アカボウクジラ漂着 ― 静岡県南伊豆町


9月19日昼前、静岡県南伊豆町湊の逢ケ浜海岸(地図)にクジラの死骸が打ち上げられているのが見つかりました。アカボウクジラの雌で、体長約5m。静岡県では「17日に静岡市駿河区の久能海岸で、18日に同市清水区三保の海岸で」アカボウクジラが漂着/座礁しているのが見つかっており、これで3日連続となります。いずれも雌の成体です:

17日と18日の漂着/座礁については以下を参照してください:

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2019年9月19日木曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-214)


八ヶ岳南麓天文台の串田氏が 8月27日、8月30日、9月5日に更新情報を出しています:

以下は、最も新しい「No.277」のまとめです(一部 No.274の情報を含む):
「No.276」で推定した 9月17日± は、K6(高知観測点)の BF前兆(基線のうねり変動)終息が条件だったが、9月3日段階で微弱な変動が残っており、9月17日± の発生は否定される。

7月31日~8月10日と8月19日前後にCH26(八ヶ岳)に噴火前兆出現。極大は8月2日(前兆継続3日間)、8月8日(前兆継続5日間)、8月19日(前兆継続3日間)。8月2日の極大に対して8月7日に浅間山で小規模噴火。8月19日の極大に対して8月25日に浅間山で小規模噴火。8月8日極大の噴火前兆は顕著で継続期間が長く、今月末前後のより大きな噴火を示唆している。

8月8日夜から9日未明にかけて、CH02(八ヶ岳)に顕著な特異前兆出現。7月11日初現に対応する極大の可能性。噴火前兆(8月8日極大)と地震前兆が関係するのは観測歴上初めて。これらの関係から 10月2日± に地震発生の可能性が示唆される。

上記以外に 11月3日± の可能性も否定できないが、10月2日± 発生の方が考えやすい状況。

現在、No.1778 前兆は第25ステージ。

推定時期前兆終息を確認後に推定 (ただし最も早い場合は10月2日±2日の可能性がある)
推定時刻 午前9時30分±1時間30分 または 午後4時±3時間
推定震央領域 長野県北部、群馬県、栃木県西部など
続報 No.277」所載の地図参照
斜線部分は可能性が高い領域。
推定規模 M7.8 ± 0.5
推定地震種 震源の浅い陸域地殻内地震、火山近傍の可能性が高い
(推定領域内の火山(浅間山または草津白根山)で地震発生と相前後して噴火が発生する可能性)


「No.274-275」には、火山噴火前兆についての詳しい情報が載っています。また、「No.275」の末尾には、「(No.1778前兆とは)別の大型地震が推定される前兆は観測されておりません」との記載があります。

串田氏は浅間山のみに言及されていますが、私は空振を伴う火山性地震が繰り返し発生している焼岳も気になっています。浅間山と焼岳はフォッサマグナの東西両岸に位置しており、No.1778前兆の推定領域に入っています。

なお、誤解があるといけませんので付け加えます。公開されているNo.1778前兆の情報だけを見ていると、発生時期の延期が繰り返されていて、串田氏の地震予知法は当てにならないとの印象を持たれるかも知れません。串田氏の方法で地震発生の時期が確定できるのは基本的には全ての前兆が終息した場合です。No.1778前兆は串田氏の観測歴上でも前例がないほど長期間にわたって継続しており、発生時期を推定しづらい状況が続いています。一方、No.1778前兆以外では前兆の終息が比較的明瞭で、かなりの精度で予知に成功しています。残念ながらNo.1778以外の前兆については、「地震前兆検知公開実験」の参加者のみに開示されているため、一般には誤解されているのだと思われます。なぜ、No.1778前兆の情報だけが公開されているのかについては串田氏の著書『地震情報』(PHP新書833、2012)を参照するか、「No.277」の脚注をお読みください。


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三人称単数代名詞〝they〟


三人称単数の主語で性別が不明であったり明確にしたくない場合などに〝he/she〟や〝s/he〟という表記を使っているのは目にしたことがありますが、〝they〟を単数として使って〝a single person whose gender identity is nonbinary〟を指す用法がウェブスターの辞書に加えられたとのことです:


クジラ座礁 ― 静岡県静岡市 (続報)


打ち上げられたクジラは、発見から約5時間後に死亡しました。メスのアカボウクジラの成体とみられ、『朝日新聞』によれば体長約5.8m。

「普段は伊豆半島寄りの駿河湾に10頭ほどの群れで生息している」「前日には、同市駿河区の久能海岸に別のアカボウクジラが死んだ状態で打ち上げられていた」「個体に異変が生じたのではなく、群れ全体に何かが起こっているのかもしれない」(東海大海洋学部・大泉宏教授):

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小惑星 2019 SC が月と地球に接近へ


9月20日早朝、小惑星〝2019 SC〟が月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 9~20m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月6日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019SC9~20  (月)9月20日 03:18
(地球)9月20日 03:37
0.40
1.40
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は秒速13.5km(時速約4万9000km)と予報されています。


このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2019年9月18日水曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-65)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、9月17日23時42分(日本時間18日14時42分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年36回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7
18 5月27日 7
19 6月1日 5
20 6月7日 6
21 6月12日 5
22 6月15日 3
23 6月19日 4
24 6月23日 4
25 6月28日 5
26 7月4日 6
27 7月10日 6
28 7月18日 8
29 7月24日 6
30 7月30日 6
31 8月12日 13
32 8月20日 8
33 8月27日 7
34 9月3日 7
35 9月11日 8
36 9月17日 6


以下は最寄りの地震計の記録です:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


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クジラ座礁 ― 静岡県静岡市


9月18日朝、静岡市清水区三保の清水灯台(地図)の砂浜に、クジラが打ち上げられているのが見つかりました。体長6.7mで種類は不明。まだ生きており、海に戻すべく救助活動が続けられています:

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焼岳で空振をともなう低周波地震3回 (続報-9)


人気の観光地・上高地に近い焼岳(地図)で空振を伴う火山性地震が続いています。9月5日を最後にしばらく発生していなかったのですが、9月16日に2回、17日09時までに2回発生しました:

空振を伴う地震の発生回数は、7月27日(3回)、28日(1回)、8月1日(2回)、10日(1回)、21日(1回)、9月2日(1回)、3日(3回)、4日(2回)、5日(2回)、16日(2回)、17日(09時までに2回)です。


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2019年9月13日金曜日

イエローストーンの間欠泉が「異常」噴出 (続報-64)


米国イエローストーン国立公園内のスティームボート間欠泉(地図)が、9月11日21時40分(日本時間12日12時40分)ごろから熱水や水蒸気を噴出し始めました。今年35回目の噴出です(これまで最多だった昨年の噴出記録はこちらを参照してください)。

日付(現地時間) 間隔(日)
1 1月4日 10
2 1月16日 12
3 1月25日 9
4 2月1日 7
5 2月8日 7
6 2月16日 8
7 2月25日 9
8 3月4日 7
9 3月11日 7
10 3月17日 6
11 3月25日 8
12 4月8日 14
13 4月25日 17
14 5月3日 8
15 5月8日 5
16 5月13日 5
17 5月20日 7
18 5月27日 7
19 6月1日 5
20 6月7日 6
21 6月12日 5
22 6月15日 3
23 6月19日 4
24 6月23日 4
25 6月28日 5
26 7月4日 6
27 7月10日 6
28 7月18日 8
29 7月24日 6
30 7月30日 6
31 8月12日 13
32 8月20日 8
33 8月27日 7
34 9月3日 7
35 9月11日 8


以下は最寄りの地震計と熱水が流れ込む川の流量の記録です。今回の噴出はこれまでになく長く続きました。最初に15分間ほど強く噴出した後、数分間休止し、その後は弱い噴出が24時前後まで継続したようです。23時台には脈動するような様子も記録されています:

昨年(2018年)のスティームボート間欠泉の年間噴出回数は32回で、正確な記録が残っている範囲ではこれまでで最多でした:

スティームボート間欠泉の年間噴出回数
(過去50年間)


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第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入 (続報)


NASAのジェット推進研究所の記事に、〝C/2019 Q4〟の軌道の動画と最新の画像が掲載されています。彗星のようにコマと短い尾があるようです。推定直径は2~16kmとされています。

記事によると、〝C/2019 Q4〟は現在、太陽から4億2000万km離れたところを時速15万kmで移動中で、近日点通過は12月8日。太陽から3億km離れたところを通過します。これは火星の公転軌道(半径2億3000万km)よりも外側ということで、地球には3億kmより近づくことはないとのこと:

〝C/2019 Q4〟の発見者は Gennady Borisov氏で、一般の報道ではウクライナ人の観測者と伝えられています。しかし、上記NASAの記事では「ウクライナ」という表記は一切なく、「クリミア」と書かれています。プーチン政権と誼を通じたいトランプ政権への忖度か、と疑ってしまいます。トランプ政権によるNASAやUSGS、NOAA等に対する締め付け(特に地球温暖化に関する研究に対して)はしばしば報じられており、研究者のツイートでも不満や反発もよく目にします。


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桜島が山体膨張


桜島(地図)の噴火や爆発は珍しいことではないので、このブログでは逐一取り上げることはしていないのですが、同山では9月9日から山体膨張が始まっています。

9月9日付と9月12日付の「火山の状況に関する解説情報」を比較してみると、前者では「4日22時頃から山体の膨張と考えられるわずかな地殻変動が観測されていました。この地殻変動は概ね解消(後略)」、後者では「9月9日から山体の膨張と考えられる地殻変動が観測されています」となっています。

「この膨張が一度に解消されると、多量の火山灰を噴出する噴火が発生する可能性があります」「2018年6月16日には、噴火直前に今回と同様の地殻変動が観測され、噴煙が火口縁上4700mまで上がる噴火が発生しました(火砕流は1.3km流下)」:

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2019年9月12日木曜日

電離層で地震予知 ― イスラエルの Ionoterra社


電離層の変化を観測して地震を予知するイスラエルの新興企業 Ionoterra社を紹介している記事です。同社の CEO は次のように語っています ―― 「電離層は地上の出来事を反射する巨大な鏡のようなものです」「地震の原因となるテクトニック・プレート間の摩擦は大量のプラズマを放出します」「電離層は煮え立っているスープに似ています。自分が観測しているものが何であるのかがわかっていれば、電離層に対するプラズマの影響を知ることが可能で、それを利用して最長8時間前までに地震の発生を予知することができます」:

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第2の恒星間飛翔体が太陽系に進入


2017年、他の恒星系から太陽系に飛来し去って行った「天体」オウムアムアが話題になりましたが、第2のオウムアムアかも知れない「天体」が8月30日に発見されました。双曲線軌道を描いて黄道面の上方(北の方向)から太陽系に近づいており、10月以降に火星の近くを通過するとのことです。現在は〝C/2019 Q4〟と名付けられ、彗星(Hyperbolic Comet)に分類されています:

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2019年9月9日月曜日

小惑星 2019 RG2 が月と地球に接近へ


小惑星〝2019 RG2〟が 9月10日に月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 9~20m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月7日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 RG29~20  (月)9月10日 01:12
(地球)9月10日 04:13
0.55
1.36
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に速く、秒速22.0km(時速約7万9000km、マッハ65)と予報されています。

 月への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2019年9月7日土曜日

海底泥火山


アゾフ海(地図)の南岸近くで2011年に発生した海底泥火山の「噴火」です。海水浴を楽しんでいた人たちがあわてて避難しています:


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インドの月探査機、着陸直前に通信途絶


インドの月探査機・チャンドラヤーン2号から切り離されて月面に向かっていた着陸機・ヴィクラム(Vikram)は、高度2.1kmまでは順調に降下していることが確認されていましたが、その後、通信が途絶え消息不明になりました:

ヴィクラムには、着陸地点の周囲を調査するための探査車・プラギャン(Pragyan)が搭載されていました。

私は、ISRO(Indian Space Research Organisation、インド宇宙研究機関)の司令センターからのライブ中継を見ていたのですが、グラフ上でヴィクラムの高度を示す緑色の点が途中から動かなくなりました。その後、同センターを訪れて着陸の瞬間を待っていたモディ首相のもとに ISRO の長官(議長)が歩み寄って何ごとかを告げ、首相が暗い表情で同センターを後にするシーンが印象的でした。


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焼岳で空振をともなう低周波地震3回 (続報-8)


人気の観光地・上高地に近い焼岳(地図)では、9月4日と5日にも空振を伴う火山性地震が複数回発生しました。9月2日から5日にかけて連日発生したことになります。「これらの活動は、山頂付近の微小な地震活動が継続するなか発生していますので、今後の火山活動の推移に注意してください」:

空振を伴う地震の発生回数は、7月27日(3回)、28日(1回)、8月1日(2回)、10日(1回)、21日(1回)、9月2日(1回)、3日(3回)、4日(2回)、5日(2回)です。


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小惑星 2019 RC1 が月と地球に接近へ


小惑星〝2019 RC1〟が 9月7日に月と地球に接近します。

この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 5~10m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が最初に観測されたのは9月5日です。

小惑星 推定直径
(m)
接近日時
(日本時間)
接近距離
(LD)
2019 RC15~10  (月)9月7日 18:19
(地球)9月7日 19:48
1.06
0.48
(1LD=地球から月までの平均距離) 

この小惑星の接近時の地球との相対速度は非常に速く、秒速20.3km(時速約7万3000km、マッハ60)と予報されています。

 月と地球への接近時刻にはそれぞれ ±3分、±4分の誤差が見込まれています。

このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。


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2019年9月6日金曜日

陸地近くにイルカの群れ ― 秋田県男鹿市


8月28日、秋田県男鹿市の男鹿半島西海岸にある戸賀湾(地図)で、陸地近くまでイルカの群れがやって来る出来事がありました。群れは10~15頭で、ハンドウイルカミナミハンドウイルカとみられています。

「男鹿でこれほど陸の近くでイルカが見られるのも珍しい」(男鹿水族館GAO)、「バンドウイルカやミナミバンドウイルカは日本海で生息が確認されているが、同館が収集している県内での海洋哺乳類の漂着・目撃記録には記載がない」:

秋田県では春ごろから海の生物の異変が続いています:

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港にマグロが迷い込む ― 北海道小樽市


9月4日、北海道小樽市の小樽港マリーナ(地図)内に、体長約1mのクロマグロが迷い込んでいるのが見つかりました。「餌の魚を追ってきたとみられ、数時間とどまった後、姿を消した」(おたる水族館)、「(積丹町沖などではマグロ漁があるが)マリーナでの確認はまれ」(小樽市港湾室):

同じ9月4日、青森県八戸市ではクロマグロとみられる魚が川を遡っています:

港湾内にマグロが迷い込んだ事例には以下があります:

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マグロが川を遡る ― 青森県八戸市


9月4日、青森県八戸市の新井田川(地図地図)の河口から3~4km付近で、クロマグロとみられる魚が泳いでいるのが見つかりました。体長は約1m。「確実ではないが、胸びれの長さ、第2背びれの様子からクロマグロだろう」(国際水産資源研究所)、「クロマグロがここまで淡水域に入り込むのは珍しい」(水族館関係者):

マグロが川に迷い込んだ事例には次のようなものがあります:

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2019年9月5日木曜日

焼岳で空振をともなう低周波地震3回 (続報-7)


9月3日18時53分、焼岳(地図)で空振を伴う火山性地震が発生しました:

空振を伴う地震は、7月27日(3回)、28日(1回)、8月1日(2回)、10日(1回)、21日(1回)、9月2日(1回)、3日(既報分2回)と合計して12回発生したことになります。


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2019年9月4日水曜日

セミが鳴かないのは大地震の前兆?


和歌山県の『日高新報』から ―― 「1923年9月に起こった関東大震災では同年の夏に神奈川県川崎市多摩区の一帯でセミの声が聞かれなかった」「宝永地震が発生した1707年に三重県亀山市でセミがまったく鳴かなかった」:

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