小惑星〝2018 RS〟が 9月6日に月と地球に接近していたことがわかりました。
下の図は、地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係です。小惑星と地球は画面下から上へ、月は反時計回りに移動しています。小惑星は地球と月の北側(画面の手前側)を通過していきました。
(Credit: Jet Propulsion Laboratory) |
この小惑星はアポロ群に分類され、直径は 3~8m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは、9月6日でした。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 RS | 3~8 | (月)9月6日 00:08 (地球)9月6日 02:21 |
0.85 0.28 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
月と地球への接近時刻には ±1分の誤差が見込まれています。
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は秒速17.1km(時速約6万1000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
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