小惑星〝2018 RW〟が 9月8日に地球に接近しました。翌9日には月に接近します。
下の図は、地球最接近時に北極星の方向から見た小惑星、地球、月の位置関係です。小惑星と地球は画面下から上へ、月は反時計回りに移動しています。小惑星は地球と月の北側(画面の手前側)を通過していきました。
(Credit: Jet Propulsion Laboratory) |
この小惑星はアテン群に分類され、直径は 2~5m と推定されています。直径の小さい小惑星ほど発見が遅れ、地球接近(最悪の場合は衝突)の直前、あるいは接近・通過後になる傾向があります。この小惑星が発見されたのは9月7日です。
小惑星 | 推定直径 (m) |
接近日時 (日本時間) |
接近距離 (LD) |
---|---|---|---|
2018 RW | 2~5 | (地球)9月8日 14:18 (月)9月9日 06:41 |
0.44 1.00 |
(1LD=地球から月までの平均距離)
この小惑星が最接近した時の地球との相対速度は遅く、秒速6.3km(時速約2万3000km)と計算されています。
このブログでは、原則として地球から2LD以内に近づく小惑星を記事にしています。2LDよりも離れたところを通過する小惑星まで含めると、毎日数個は地球に接近しています。直径が1kmを上まわる大きな小惑星は、概ね30LDよりも遠いところを通りすぎて行きます。白亜紀末に恐竜を絶滅に追いやったとされる小惑星(あるいは彗星)の直径は少なくとも10kmはあったと推定されています。
関連記事