2018年9月9日日曜日

地震と元号


9月6日に北海道胆振地方で発生した M6.7(Mw6.6)、最大震度7の地震について、気象庁は「平成30年北海道胆振東部地震」と命名しました。これで正式に名前のついた地震現象は32件となったそうです:

上の記事には命名された32件の地震現象のリストが掲載されていますが、名称は3つのパターンに分かれています。一つ目は「チリ地震津波」から「えびの地震」までで、地名のみを使ったタイプ; 二つ目は「1968年日向灘地震」から「1978年宮城県沖地震」までで、西暦年と地名を組み合わせたタイプ; 三つ目は「昭和57年浦河沖地震」から今回の「平成30年北海道胆振東部地震」までで元号と地名を組み合わせたタイプです。

せっかく西暦を使い始めたのに元号に切り替えたのは、1979年(昭和54年)に元号法が公布・施行されたためだと思われます。元号法は本則2項と附則2項からなる短い法律で、元号の使用を強制するものではありません。なぜ気象庁が元号の使用に切り替えたのでしょうか。おそらくは政府機関内では原則として元号を使用するように、といった内規があって気象庁もそれに従ったのではないでしょうか。

少なくとも理工系の分野では元号の使用をやめてほしいものです。


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