3月5日、アメリカ空軍のロボット・スペース・プレーン〝X-37B〟の2号機が打ち上げから1年を軌道上で迎えました。〝X-37B〟は軌道上に最大9ヵ月(270日)間とどまれるよう設計されていると発表されていますが、すでにその限界を大幅に超えています。空軍の広報担当者によれば、〝X-37B〟の状態は良好で、飛行実験の成果を最大限に引き出すため、いつ地球に帰還させるかは決定していないとのことです:
- U.S. Air Force space plane marks one year in orbit (画像あり)
- Air Force's Mysterious X-37B Space Plane Survives 1 Year in Orbit (画像あり)
空軍は〝X-37B〟の目的について依然として明らかにしていません。〝X-37B〟の飛行を追跡している一般の観測者によれば、同機は31周(2日弱)ごとに同じ地点の上空に戻ってくる軌道をとっており、これはアメリカの偵察衛星が使う軌道と同じ。しかし、これだけで〝X-37B〟の任務が地上の偵察であるとは断言できないとのこと。
今年の秋には〝X-37B〟の3回目の打ち上げ予定されており、2010年に225日間の飛行をおこなった初号機が再利用されることになっています。
〝X-37B〟はボーイング社のファントム・ワークスが開発・製造を担当しています。
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