高知県知事が県議会で「過去の大地震の前触れとして起きたとされる異常な自然現象などについて、地震予知の観点からアプローチすることも重要」と表明。「研究者や地域住民にこれまでの異常現象に関する聞き取り調査を行うと共に、県のホームページ上で実際に起きている異常現象などを随時報告してもらってそれを県民が共有できるようなシステムを作っていく」:
異常現象の情報を共有するシステムを作るのは結構なことですが、情報の採用基準を明確にして管理をきちんとしないと、頭痛や耳鳴り、体感といった客観性の乏しい報告や、電卓の誤表示などトンデモ系の書き込みによって重要な情報が埋没してしまうことになりかねません。システムの管理者は割れ窓理論や「悪貨は良貨を駆逐する」という言葉を肝に銘じる必要があると思います。
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