2012年3月20日火曜日

3月22日に大地震が起こる?


以下のブログ記事、3月22日に大地震が起きると警告しています。記事の末尾には〝Spread it to everyone you can〟(拡散希望)と書かれています。「拡散希望」云々と書かれた情報には怪しいものが多いということは、東日本大震災や原発事故のときにいやというほど見せつけられた現実ですが、この記事はどうでしょうか。記事中には陰謀説、地軸のずれ、プラネット X、惑星ニビルなどの言葉が散在しており、胡散臭さ120%です:

上記記事が3月22日に大地震が起こるとする根拠は、過去2年間に発生した4つの大地震が188日間隔で起きていることです。記事は次の4つの地震が188日間隔で発生したとしています (リンク先は当該地震のUSGS資料です。マグニチュード等が記事と異なっているケースがあります):
  1. 2010年2月27日 チリ M8.8
  2. 2010年9月4日 ニュージーランド M7.1
  3. 2011年3月11日 日本 M9.0
  4. 2011年9月15日 フィジー M7.3

実際に日数を計算してみると、(1)と(2)の間が189日、(2)と(3)の間が188日、(3)と(4)の間が188日、(4)から3月22日が189日で、188日間隔と189日間隔が混在しています。それに、現地時間の日付とUTC(協定世界時)の日付が一致していないケースで、(2)では現地時間、(4)ではUTCの日付を採用しており、首尾一貫していません。

やはりこの程度か ・・・ と思ったのですが、試しにUTCで時刻まで含めて発震間隔を計算してみると:
  1. 2010-02-27 06:34
  2. 2010-09-03 16:35
  3. 2011-03-11 05:46
  4. 2011-09-15 19:31

(1)と(2)の間が188日10時間01分、(2)と(3)の間が188日13時間11分、(3)と(4)の間が188日13時間45分となり、おおよそ188.5日でそろっています。そして、(4)から188.5日後は、日本時間で3月22日の夕方になります。

3月22日の夕方ごろ、世界のどこかで大きな地震が発生したとしても、それは偶然と解釈すべきでしょう。いくつもある大地震の中から適当に4つを選び出して、その発生間隔がそろっていたからといっても、それは単なる数字遊びの結果であって、現実の自然の過程を反映しているとは考えられません。


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