2013年5月14日火曜日

近畿圏中心領域大型地震 (続報-4)


5月4日付「近畿圏中心領域大型地震 (続報-3)」の続報です。

八ヶ岳南麓天文台の串田氏が更新情報を5月13日付で出しています。先の情報では「第5ステージに突入した可能性が認識されます」となっていましたが、今回は「明らかに次ステップに移行したことが認識されます」となっています。その前提で地震発生時期を推定すると、早い場合は「7月2日±2」(6月16日前後に前兆が終息した場合)になるとのことです。ただし、「今後更に前兆極大が出現する等した場合は、終息時期等も変わります (中略) 過去例の無い初めての前兆出現形態のため、苦慮しておりますことをご理解ください」とも書かれています:

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2013年5月13日月曜日

広島県北部で地震増加


「10年度の同時期に県北部であった有感地震は5回。ことしは早くも、10年の年間16回に迫る頻度で地震が起こっている」、「ことし県内が震源地だった地震は計11回。うち6回は県北部に集中している。10年は年間で2回だった」:

参考までに、広島県と島根県を中心とした地域の震源分布図をGIF動画にしてみました。東北地方太平洋沖地震の発生前792日間(2年2ヵ月)と、同地震以降の792日間を比較しています。地図の範囲内では、東北地方太平洋沖地震以降に発生した地震の数が、前に比べて1.5倍に増えています。

この図の作成には気象庁地震カタログと以下のツールを使用しました:
TSEIS web version 0.1 DATABASE JMA
(クリックで拡大、転載不可)

地図の右上方、鳥取県米子市付近から南東に延びる地震多発帯は、2000年鳥取県西部地震(M7.3)の震源域です。

地図を見ていると、周りでは地震が起きているのにそこだけ取り残されたように地震が起きていない「空白域」がいくつかあるのに気づきます。顕著なのは、島根県飯南町(頓原町、地図)付近と浜田市(地図)付近です。前者の近くでは1978年島根県中部の地震(M6.1)、後者では1872年浜田地震(M7.1)が起きています。


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富士山噴火と琵琶湖地震


販売部数増を狙った煽り記事といえばそれまでですが、2ページ目の「富士山噴火の前兆」地図と、5ページ目の「串田法『前兆と発生時期のメカニズム』」の解説図は参考になります:

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十勝岳山麓の温泉成分に変化 ― 北海道 (続報)


3月20日付「十勝岳山麓の温泉成分に変化 ― 北海道」の続報です。

上記3月20日付の記事で既報ですので「なんで今?」という気がしますが、『読売新聞』が記事を掲載しています。「1988~89年噴火の約2年前と同じように、周辺の温泉成分が増加に転じ、気象庁も今後の変化を注視している」。詳しいグラフなどは、上記3月20日付の記事をご覧ください:

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2013年5月12日日曜日

日暈、月暈、環天頂アーク、環水平アーク (続報-2)


5月6日付「日暈、月暈、環天頂アーク、環水平アーク (続報)」の続報です。

その後も、環水平アークの出現が相次ぎました:

▼ 5月8日 秋田県秋田市 環水平アーク 「統計はないが、珍しい現象」(秋田地方気象台):

▼ 5月9日 広島県広島市 環水平アーク 「国内では春から夏にかけての正午前後に見られる。気象条件に左右される珍しい現象の一つ」(広島市江波山気象館):

▼ 5月10日 北海道帯広市 環水平アーク 「この地方では年に数回観測されるが、これだけ長時間、はっきりと見えるのは珍しい」「地震や大雨とは無関係」(帯広測候所):

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鳥の群れ進入でレース中止 ― 福岡県飯塚市


5月9日と10日、福岡県飯塚市営の飯塚オートレース場(地図、活断層)で、鳥の群れがコース上に現れたため、2日連続で最終レースが中止になりました。2日目の方が鳥の数が多かったとのことです:

各社の報道には、「史上初の珍事」、「史上初のアクシデント」、「極めて異例の珍事」などの言葉が並んでいます。動画には、鳥の群れが何度追い払われても地面すれすれの低空飛行で旋回してコース上にもどってしまう様子が映っています。

各社が日本野鳥の会などに問い合わせていますが、ツバメ、シロツバメ、あるいはハマシギとする説があるようです:
日本野鳥の会は「照明に虫が群がりその虫を食べるために、ツバメの大群が来たのでは」とコメントを寄せている。[スポーツニッポン] 
鳥が飛来する様子を映像で確認した日本野鳥の会筑豊支部は体長約20センチの渡り鳥ハマシギと推測する。同支部役員の有働孝士さん(66)=飯塚市=は「芝生部分にはあまり関心を示しておらず、黒っぽいコースを餌場の干潟と間違え、執着しているのでは。渡りの途中で腹が減っているのかもしれない」と話している。[毎日新聞]

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2013年5月11日土曜日

海底のタコ壺に大量の砂 ― 鹿児島湾


鹿児島湾(地図)の海底に沈められたタコ壺に大量の砂が入り、中に入ったタコが窒息死する被害が相次いでいます。被害は、プラスチック製のタコ壺を使用する地区に限られ、タコ籠や素焼きのタコ壺を使う他の地区では被害が出ていないとのこと:

犯人としてもっとも疑われているのはイルカです。確かに、イルカが特定の素材、色、形のタコ壺だけに反応を示すというのはありそうなことです。

その一方で、鹿児島湾の海底で堆積物の吹き上げが起きているということはないでしょうか。現場近くには活発な活動を続けている桜島もあります。特定の地区だけに被害が出ているという点も説明可能です。そのような現象が、海面からは察知できないこともありえます。琵琶湖の堆積物吹き上げ現象も、湖面上からは気づかれず、水中カメラで初めて見つかったという経緯があります。


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2013年5月10日金曜日

蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報-2)


4月26日付「蔵王山で火山性微動、火山性地震増加、傾斜計にも変化 ― 宮城県 (続報)」の続報です。

気象庁が5月10日に発表した「蔵王山の火山活動解説資料(平成25年4月)」(PDF形式)によると、7日、9日、21日に火山性微動が発生(既報)。さらに、「7日と21日の火山性微動の発生直前には、坊平観測点(山頂の南西約5km)の傾斜計のデータで、南東方向(山頂の南側)が上がるようなわずかな傾斜変化が見られましたが、火山性微動の発生と同時に変化が収まりました」とのことです。

今年に入ってからの蔵王山の火山活動をまとめてみました:

月日 事象
1月22日 火山性微動、観測開始(2010年9月1日)以来はじめて
1月27日 火山性微動
4月5日 低周波地震が一時的に連続して発生
4月5日~11日の期間 東北大学・蔵王観測点の傾斜計に変化
4月7日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 3分20秒)
4月9日 火山性微動(継続時間 4分20秒)
4月21日 坊平観測点の傾斜計で南東方向(山頂の南側)が上がるような変化、火山性微動(継続時間 5分40秒)、低周波地震が一時的に連続して発生


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ブラジル沖に「大陸」の痕跡 (続報-3)


5月9日付「ブラジル沖に「大陸」の痕跡 (続報-2)」の続報です。

リオ・グランデ海膨(Rio Grande Rise、地図)の成因については、大陸のかけら説とホットスポット説があることを「続報-2」で紹介しましたが、ホットスポット説については、以下の Ian H. Campbell氏(The Australian National University, Canberra, Australia)の論文にたいへんわかりやすい図があります:

Image Credit: Ian H. Campbell; White and McKenzie, 1989 (クリックで拡大)

以下は、図につけられているキャプションを翻訳したものです:
南大西洋の地図。Parana洪水玄武岩、Etendeka洪水玄武岩、ウォルビス海嶺、リオ・グランデ海膨(海台)、トリスタン・ダ・クーニャ島の位置を示す。 現在、(マントル)プリュームはトリスタン・ダ・クーニャ島の地下にある。1億2800万年前から6000万年前にかけて、トリスタン・ダ・クーニャ・プリューム(ウォルビス・ホットスポット)は大西洋中央海嶺の下にあり、海洋底拡大の中心(海嶺中央軸)の東側にウォルビス海嶺、西側にリオ・グランデ海膨という2つの非地震性海嶺を作り出した。

『世界大百科事典』(平凡社)の「大西洋」の項には、次のような記述があります:
南大西洋中央部を横断するリオ・グランデ海台とウォルビス海嶺は、ジュラ紀末以来、中央海嶺上で断続的に噴出形成されてきた火山島ないし海山が、海底拡大とともに西および東方へ移動することでつくられたとする。海嶺上に現在あるトリスタン・ダ・クーニャ島は、そのうちの最も新しい大洋島である。

私は、大西洋の両岸に残る洪水玄武岩や、リオ・グランデ海膨と中央海嶺を挟んで対称的な位置にウォルビス海嶺が存在することなどから、ホットスポット説に魅力を感じています。リオ・グランデ海膨が単なる大陸の割れ残りだとすれば、ウォルビス海嶺の位置は偶然ということになるのでしょうが、そう考えるにはあまりにも対称的すぎます。また、上の図に示された等深線を見ても、リオ・グランデ海膨が中央海嶺とつながっており、孤立した単なる大陸のかけらとは考えにくいと思います。しかし、今回の花崗岩の崖の発見は、ホットスポット説の立場ではどう説明されるのでしょうか。今回の潜航調査にもとづいて出される研究報告や論文を待ちたいと思います。


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浜名湖周辺の異変


浜名湖(地図)周辺の異変については、先月下旬からテレビ朝日系の情報番組が何回か取り上げていますので、ご覧になった方も多いと思います。私は一部しか視聴していませんので、知人の取ったメモやネット上の情報などを使って整理しておきたいと思います:
  • 3月下旬、浜松市天竜区春野町杉(地図)の茶畑で亀裂見つかる。 4月23日、大規模地滑り(崩落)始まる。笠原順三氏(東京大学名誉教授):「地すべりは、赤石裂線の動きが引き起こしている」、「先月愛知県と静岡県の境界では深部低周波地震などが観測されている」(浜名湖から北に約40km)、「浜名湖周辺でスロースリップが始まった」。天竜川に重なる赤石裂線は、南海トラフとぶつかっている。
  • 天竜川(地図)で大量の湧水が起きている(堤防の隙間などから)。きれいな水が流れているにもかかわらず、川底のあちこちから気泡が立ち昇っている。
  • 浜松市の浜名湖でアユの大量死(?)。
  • 4月1日から6日にかけて、天竜川の支流で稚アユが大量死(1万2000匹)。死因は水質がアルカリ性に変化したこと、水中の二酸化炭素増加。「流域の工業用排水に異常はないが、川の水の水素イオン濃度が高くなる異変が起こっていた」(国土交通省)。「地下で断層運動が起きて水素が発生した可能性がないとは言えない」(笠原順三氏)。[水素イオン濃度が高くなると、酸性になるのでは?]
  • 浜松市の浜名湖でアサリ激減のため、戦後初めて潮干狩り中止。昨年の台風や赤潮の影響とも考えられるが、因果関係ははっきりしていない。
  • 4月、湖西市の海岸にコマッコウが打ち上げられる。コマッコウは深海に住み、打ち上げられることは大変稀で原因は分かっていない。

天竜川の支流で起きたアユの大量死については、以下を参照してください:

以下は、今年になってから浜名湖周辺で起きたクジラやイルカの漂着/座礁事例です:

スロースリップが常に大地震に結びつくというわけではありませんが、2011年3月の東北地方太平洋沖地震の前にはスロースリップが起きていました: