2013年5月13日月曜日

広島県北部で地震増加


「10年度の同時期に県北部であった有感地震は5回。ことしは早くも、10年の年間16回に迫る頻度で地震が起こっている」、「ことし県内が震源地だった地震は計11回。うち6回は県北部に集中している。10年は年間で2回だった」:

参考までに、広島県と島根県を中心とした地域の震源分布図をGIF動画にしてみました。東北地方太平洋沖地震の発生前792日間(2年2ヵ月)と、同地震以降の792日間を比較しています。地図の範囲内では、東北地方太平洋沖地震以降に発生した地震の数が、前に比べて1.5倍に増えています。

この図の作成には気象庁地震カタログと以下のツールを使用しました:
TSEIS web version 0.1 DATABASE JMA
(クリックで拡大、転載不可)

地図の右上方、鳥取県米子市付近から南東に延びる地震多発帯は、2000年鳥取県西部地震(M7.3)の震源域です。

地図を見ていると、周りでは地震が起きているのにそこだけ取り残されたように地震が起きていない「空白域」がいくつかあるのに気づきます。顕著なのは、島根県飯南町(頓原町、地図)付近と浜田市(地図)付近です。前者の近くでは1978年島根県中部の地震(M6.1)、後者では1872年浜田地震(M7.1)が起きています。


関連記事